27PM156|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
ポリモーダル受容器が受容した熱痛を主に伝導するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
神経線維の分類と伝導する感覚を対応させる問題です。速い痛みと遅い痛みの違いを押さえます。
解説
神経線維は、太さと髄鞘の有無によって分類され、伝導速度と伝える情報が異なります。
Aアルファ線維は最も太い有髄線維で、筋紡錘や腱器官からの固有感覚、骨格筋への運動を伝えます。Aベータ線維は触圧覚を伝えます。Aガンマ線維は錘内筋線維への運動を担います。Aデルタ線維は細い有髄線維で、速い痛み(一次痛、鋭くはっきりした痛み)と冷覚を伝えます。C線維は無髄で最も細く伝導が遅く、遅い痛み(二次痛、鈍く持続する痛み)、温覚、かゆみを伝えます。
ポリモーダル受容器は、機械刺激、熱刺激、化学刺激のいずれにも反応する多様式の侵害受容器で、その受容器は主としてC線維の自由神経終末です。したがって、ポリモーダル受容器が受容した熱痛を主に伝導するのはC線維であり、正答は4です。
ポリモーダル受容器は鍼灸の作用機序としても重要です。鍼の刺激によりこれが興奮すると、軸索反射によりCGRPが遊離されて局所血流が増加し、また中枢へのインパルスが内因性オピオイドの遊離や下行性痛覚抑制系の賦活につながって鎮痛が生じると考えられています。
痛みの二相性(まず鋭い痛みが走り、遅れて鈍い痛みが続く)は、伝導速度の速いAデルタ線維と遅いC線維の違いによるものであり、この対比とあわせて覚えると理解しやすくなります。
選択肢の確認
1.Aα線維
誤り。固有感覚と骨格筋への運動を伝えます。
2.Aβ線維
誤り。触圧覚を伝えます。
3.Aγ線維
誤り。錘内筋線維への運動を担います。
4.C線維
正しい。無髄で、遅い痛みや温覚を伝え、ポリモーダル受容器に対応します。
覚えるポイント
- Aアルファ=固有感覚と運動、Aベータ=触圧覚、Aデルタ=速い痛みと冷覚、C=遅い痛み、温覚、かゆみ。
- ポリモーダル受容器=機械・熱・化学に反応、主にC線維。
- 鍼刺激ではポリモーダル受容器の興奮が血流増加と鎮痛につながる。