27PM158第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

透熱灸による局所炎症反応で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

透熱灸による局所の反応を問う問題です。炎症では血流と透過性がどう変化するかという原則から判断します。

解説

透熱灸では、施灸部の皮膚組織が熱により変性・壊死し、その周囲に急性炎症反応が生じます。炎症の基本的な現象は、発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害という五徴で表され、その基礎には次の変化があります。

血管の拡張による血流量の増加が起こります。ヒスタミン、プロスタグランジン、CGRP、一酸化窒素などの作用によるもので、これが発赤と熱感の原因です。したがって「皮膚血流量減少」は誤りです。

血管透過性の亢進が起こります。血漿成分が組織間隙に漏出して滲出液となり、腫脹を生じます。したがって「血管透過性抑制」も誤りです。

マスト細胞(肥満細胞)の活性化が起こり、脱顆粒によりヒスタミンなどが放出されます。したがって「マスト細胞活性抑制」も誤りです。

血小板凝集能の亢進が起こります。組織が損傷されると血管内皮下のコラーゲンが露出し、血小板が粘着・凝集して一次止血が始まります。同時に凝固系が活性化して、損傷部の修復に向かいます。灸による組織損傷でも同様に血小板の凝集が進むため、この記述が正しく、正答は3です。

その後は、白血球(好中球、マクロファージ)が集まって壊死組織を除去し、線維芽細胞の増殖と毛細血管の新生による肉芽組織が形成され、やがて瘢痕へと修復されます。灸の**防衛作用(白血球の増加と食作用の亢進)**も、この一連の反応の一部として理解できます。

選択肢の確認

1.皮膚血流量減少
誤り。炎症により血管が拡張し血流は増加します。

2.血管透過性抑制
誤り。透過性は亢進し、滲出液により腫脹が生じます。

3.血小板凝集能亢進
正しい。組織損傷に伴い血小板が粘着・凝集して止血と修復に働きます。

4.マスト細胞活性抑制
誤り。マスト細胞は活性化して脱顆粒します。

覚えるポイント

  • 炎症の五徴=発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害
  • 透熱灸の局所反応=血流増加、血管透過性亢進、マスト細胞の活性化、血小板凝集の亢進
  • その後、白血球の集積→肉芽組織の形成→瘢痕化へ。灸の防衛作用につながる。
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