27PM82|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
球麻痺の原因となる病巣はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
球麻痺の病巣を問う問題です。「球」が何を指すかを知っていれば即答できます。
解説
球麻痺の「球」は**延髄(bulbus)を意味します。延髄には、舌咽神経核、迷走神経核(疑核)、舌下神経核といった、嚥下と発声、舌の運動に関わる脳神経の運動核(下位運動ニューロン)**が集まっています。これらが障害されると球麻痺となります。
主な症状は、構音障害、嚥下障害、カーテン徴候、咽頭反射の消失、舌の萎縮と線維束攣縮です。誤嚥による誤嚥性肺炎が生命予後を左右します。原因疾患には、筋萎縮性側索硬化症、延髄梗塞(ワレンベルグ症候群を含む)、延髄腫瘍、ギラン・バレー症候群などがあります。
これに対し**偽性球麻痺(仮性球麻痺)**は、**両側の皮質延髄路(上位運動ニューロン)**の障害で生じ、多発性脳梗塞などが原因となります。同様に構音障害と嚥下障害を示しますが、舌の萎縮はなく、咽頭反射は保たれるか亢進し、強制泣き笑いを伴う点が異なります。
海馬は側頭葉内側にあり記憶に関与し、アルツハイマー型認知症で早期に萎縮します。前頭葉は運動、言語(運動性言語中枢)、実行機能に関与します。小脳半球は四肢の協調運動に関与し、障害されると同側の運動失調、測定障害、企図振戦を生じます。いずれも球麻痺の病巣ではありません。
選択肢の確認
1.延髄
正しい。舌咽神経核、迷走神経核、舌下神経核があり、球麻痺の病巣です。
2.海馬
誤り。記憶に関与する部位です。
3.前頭葉
誤り。運動、言語、実行機能に関与します。
4.小脳半球
誤り。障害されると同側の運動失調を生じます。
覚えるポイント
- 球麻痺=延髄の下位運動ニューロン障害。構音障害、嚥下障害、舌萎縮。
- 偽性球麻痺=両側皮質延髄路の障害。舌萎縮なし、強制泣き笑い。
- 合併症として誤嚥性肺炎に注意。