27PM83第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

C7完全麻痺の脊髄損傷者が目標とするADLとして正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

脊髄損傷の高位別に到達可能なADLを問う問題です。C7で何ができるようになるかを、残存する筋から考えます。

解説

頸髄損傷では、残存高位によって到達目標が大きく変わります。C7完全麻痺では、次の筋がおおむね機能します。

三角筋と上腕二頭筋(C5)、**手関節伸筋(C6)**に加えて、C7では上腕三頭筋が機能します。上腕三頭筋は肘を伸ばす筋であり、**プッシュアップ動作(体を持ち上げる動作)**が可能になります。これにより、車椅子の駆動が自立し、平地での移動やベッドと車椅子の移乗も自立が期待できます。除圧動作(褥瘡予防のプッシュアップ)も行えます。よって正答は車椅子駆動の自立です。

人工呼吸器からの離脱が課題になるのは、横隔膜を支配する横隔神経(C3からC5)が障害されるC3以上の損傷です。C4以下では自発呼吸が可能なため、C7の目標にはなりません。

**BFO(バランス式前腕装具)**は、わずかな筋力で上肢を動かして食事などを行うための装具で、C5レベルの損傷者に用いられます。C7では装具なしで食事が可能です。

歩行の獲得は、下肢の随意運動が保たれる必要があり、頸髄完全損傷では目標になりません。実用的な歩行はおおむね腰髄レベル以下の損傷で検討されます。

なお、C6では手関節背屈によるテノデーシス(腱固定)効果を利用した把持が可能になる点もあわせて押さえます。

選択肢の確認

1.人工呼吸器からの離脱
誤り。C3以上の高位損傷で問題となります。

2.BFOによる食事動作の自立
誤り。C5レベルの目標です。

3.車椅子駆動の自立
正しい。上腕三頭筋が機能し、プッシュアップと駆動が可能になります。

4.歩行の獲得
誤り。頸髄完全損傷では目標となりません。

覚えるポイント

  • C4=自発呼吸可、電動車椅子C5=上腕二頭筋、BFO利用
  • C6=手関節背屈、テノデーシス効果C7=上腕三頭筋、プッシュアップ、車椅子駆動と移乗の自立
  • 呼吸器離脱が課題になるのはC3以上
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