27PM84|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
血管障害による下肢切断について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
血管障害による下肢切断の特徴を問う問題です。外傷性切断との違いと術後管理の原則を整理します。
解説
近年の下肢切断の原因は、外傷よりも末梢動脈疾患や糖尿病による血行障害が多くを占めます。糖尿病性足部壊疽はその代表で、末梢神経障害による知覚低下、血流障害、易感染性が重なって難治性の潰瘍から壊疽に至り、切断の原因となります。したがって正答は4です。
**断端の圧迫(弾性包帯によるソフトドレッシングや断端袋の使用)**は、術後早期から浮腫の軽減と断端の成熟(円錐形の形成)を目的に行われる標準的な管理です。禁忌ではありません。ただし血行障害例では、皮膚の状態を観察しながら過度な圧迫を避ける配慮が必要です。
非切断側の評価は必須です。血管障害は全身の動脈硬化を背景とするため、反対側の下肢にも血流障害が潜んでいることが多く、足背動脈や後脛骨動脈の拍動、皮膚温、足の皮膚所見を確認します。片側切断後に反対側も切断に至る例が少なくないため、フットケアが重要です。
幻肢は切断者の多くが経験する現象ですが、幻肢痛は切断直後に必ず生じるわけではなく、経過中に出現したり出現しなかったりします。したがって「切断直後に生じる」と断定する記述は適切ではありません。
選択肢の確認
1.早期からの断端圧迫は禁忌である。
誤り。浮腫軽減と断端成熟のため早期から行う管理です。
2.非切断側の血流障害を評価する必要はない。
誤り。全身の動脈硬化を背景とするため必ず評価します。
3.切断直後に幻肢痛を生じる。
誤り。幻肢はよくみられますが、幻肢痛が必ず直後に生じるわけではありません。
4.糖尿病性足部壊疽は原因となる。
正しい。血管障害による下肢切断の代表的な原因です。
覚えるポイント
- 下肢切断の主な原因は末梢動脈疾患と糖尿病性足部壊疽。
- 術後管理=**早期からの断端圧迫(ソフトドレッシング)**で浮腫を抑え断端を成熟させる。
- 非切断側のフットケアと血流評価が不可欠。幻肢と幻肢痛は区別する。