27PM85|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
痙性麻痺がある脳性麻痺患者に対してよく行われる治療はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
痙性(痙縮)に対する治療法を問う問題です。筋の過緊張そのものを下げる治療を選びます。
解説
脳性麻痺は、受胎から新生児期(生後4週以内)までに生じた脳の非進行性病変による、運動と姿勢の異常です。最も多い病型が痙直型で、錐体路の障害により**痙縮(筋緊張の亢進、腱反射亢進、折りたたみナイフ現象)**を示し、放置すると関節拘縮や変形が進みます。
ボツリヌス療法は、ボツリヌス毒素を過緊張のある筋に局所注射し、神経筋接合部でのアセチルコリン放出を抑えて筋を弛緩させる治療です。効果は数か月持続し、その間にストレッチや装具療法、運動療法を組み合わせることで、拘縮の予防と機能改善を図ります。標的の筋に限って作用させられる点が利点であり、正答となります。
そのほかの痙縮への対応として、内服薬(筋弛緩薬)、バクロフェン髄腔内投与、選択的後根切断術、整形外科的な腱延長術などがあります。
向精神薬は精神症状に対する薬剤で、痙縮の治療薬ではありません。頸椎除圧固定術は頸椎症性脊髄症などで脊髄の圧迫を取り除く手術であり、脳性麻痺の痙性に対する一般的治療ではありません。人工膝関節置換術は変形性膝関節症などに行われる手術です。
選択肢の確認
1.向精神薬投与
誤り。精神症状に用いる薬で、痙縮の治療ではありません。
2.頸椎除圧固定術
誤り。頸椎症性脊髄症などに対する手術です。
3.ボツリヌス療法
正しい。過緊張筋に局所注射して痙縮を軽減します。
4.人工膝関節置換術
誤り。変形性膝関節症などに対する手術です。
覚えるポイント
- 脳性麻痺=受胎から生後4週までの非進行性脳病変。最多は痙直型。
- 痙縮の治療=ボツリヌス療法、筋弛緩薬、バクロフェン髄腔内投与、選択的後根切断術。
- 治療後にストレッチ・装具・運動療法を組み合わせて拘縮を予防する。