27PM87|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
変形性膝関節症に対する運動療法で最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
変形性膝関節症の運動療法を選ぶ問題です。膝への荷重(負担)を減らしながら筋力とバランスを鍛えられるかが判断基準になります。
解説
変形性膝関節症は、加齢、肥満、O脚(内反変形)、過去の外傷などを背景に、関節軟骨の摩耗と骨棘形成が進む疾患です。日本では内側型が多く、初期は動作開始時の痛み、進行すると持続する痛み、関節水腫、可動域制限、変形が現れます。
運動療法の基本方針は、大腿四頭筋を中心とした筋力強化と関節可動域の維持を、膝への荷重を過度にかけずに行うことです。この点で最も適切なのが水中歩行です。水中では浮力により膝への荷重が大きく軽減され、同時に水の抵抗が適度な負荷となって筋力強化に働きます。さらに水圧による浮腫軽減や、温水では温熱効果も期待でき、正答となります。
階段昇降は、特に降段時に体重の数倍の力が膝に加わるため、症状を悪化させやすく適していません。ジョギングも着地のたびに衝撃が加わるため不適切です。
自転車エルゴメーターは非荷重で行える有用な運動であり、実際の臨床でも用いられます。ただし、膝を深く曲げる設定では膝蓋大腿関節に負担がかかることがあり、浮力による除重と全身運動を同時に得られる水中歩行に比べると、本問では最適とはいえません。
そのほか、**大腿四頭筋セッティング(等尺性収縮)**や下肢伸展挙上運動、減量、杖の使用、膝を冷やさない工夫も重要です。
選択肢の確認
1.階段昇降
誤り。特に降段時に大きな荷重がかかり症状を悪化させます。
2.水中歩行
正しい。浮力で除重しつつ水の抵抗で筋力強化ができます。
3.ジョギング
誤り。着地の衝撃が膝に繰り返し加わります。
4.自転車エルゴメーター
誤り。有用な運動ですが、除重と全身運動を兼ねる水中歩行ほど適してはいません。
覚えるポイント
- 変形性膝関節症=内側型が多く、大腿四頭筋の強化と減量が基本。
- 水中運動は浮力で除重、水の抵抗が負荷となり最適。
- 階段昇降(特に降段)とジョギングは避ける。等尺性の大腿四頭筋訓練が安全。