27PM95|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
「45歳の女性。主訴は膝痛。10日前に転倒して膝を打撲した。現在も膝内側が腫れて痛み、夜間も痛む。」患者の病証で最もみられる脈状はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
外傷後の痛みから瘀血を判断し、対応する脈状を選ぶ症例問題です。痛みの性質と時間帯が決め手になります。
解説
45歳の女性で、10日前の打撲という明確な外傷歴があり、膝内側の腫脹と疼痛が続き、夜間にも痛むという経過です。
東洋医学では、打撲などの外傷により血の流れが滞った状態を瘀血ととらえます。瘀血の特徴は次のとおりです。痛みは刺痛(刺すような痛み)で、部位が固定して移動しないこと、**押すと痛みが強くなる(拒按)**こと、夜間に増悪すること、腫塊や皮下の紫斑がみられること、舌質は暗紫色または瘀点・瘀斑がみられ、舌下静脈が怒張することです。
瘀血に対応する脈状は**濇脈(渋脈)**です。濇脈は、血の流れが滞っているために、脈が細く、遅く、往来が渋り、竹を刀で削るようにざらざらとして流れが悪い脈です。設問の正答となります。
滑脈は、玉が皿を転がるように滑らかで力のある脈で、痰湿、食滞、実熱、あるいは妊娠でみられます。
洪脈は、脈が大きく波打つように来て勢いが強い脈で、**実熱(気分の熱盛)**を示します。
濡脈は、浮いていて細く軟らかく、按じると力のない脈で、湿邪や気血の虚を示します。
選択肢の確認
1.滑脈
誤り。痰湿、食滞、実熱、妊娠でみられる脈です。
2.洪脈
誤り。実熱を示す大きく勢いのある脈です。
3.濡脈
誤り。湿邪や虚証でみられる浮いて細く軟らかい脈です。
4.濇脈
正しい。血行の渋滞を示す脈で、瘀血に対応します。
覚えるポイント
- 瘀血=固定性の刺痛、拒按、夜間増悪、腫塊、紫斑、暗紫舌、舌下静脈怒張。
- 瘀血の脈は濇脈(渋脈)。
- 滑脈=痰湿・食滞・妊娠、洪脈=実熱、濡脈=湿・虚。