28AM40|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
創傷の治癒過程で最も遅い時期にみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
創傷治癒の時間経過を問う病理学の問題です。
炎症期、増殖期、成熟期という順序に、選択肢の現象を並べ替えると答えが出ます。
解説
創傷治癒はおおよそ次の順に進みます。
まず受傷直後の炎症期では、血管透過性が亢進して滲出液がたまり(水腫)、好中球が浸潤して細菌や壊死組織を処理します。続いてマクロファージが集まり、清掃と成長因子の放出を行います。
次の増殖期では、毛細血管の増生と線維芽細胞の遊走が起こり、肉芽組織が形成されます。上皮も欠損部を覆い始めます。
最後の**成熟期(瘢痕期)では、線維芽細胞が膠原線維(コラーゲン)**を産生し、それが増生・再構築されて瘢痕組織となります。膠原線維の増生と成熟には数週から数か月を要し、四つの中で最も遅い時期の現象です。
選択肢の確認
1.水腫
誤り。受傷直後の急性炎症でみられる最も早い変化です。
2.好中球浸潤
誤り。炎症期の初期に起こります。
3.毛細血管の増生
誤り。肉芽組織が形成される増殖期の現象で、膠原線維の増生より先に起こります。
4.膠原線維の増生
正しい。成熟期に進み、瘢痕を形成します。四つの中で最も遅い時期です。
覚えるポイント
- 治癒の順序=炎症期(水腫・好中球)→増殖期(毛細血管・線維芽細胞)→成熟期(膠原線維)。
- 肉芽組織は毛細血管と線維芽細胞が主体。
- 一次治癒は組織欠損が少なく瘢痕が小さい、二次治癒は肉芽が多く瘢痕が大きい。
- 創傷治癒を遅らせる因子に糖尿病、低栄養、感染、ステロイド薬がある。