28AM45|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
脳血管障害により片側顔面と反対側半身の温痛覚障害をきたす部位はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
交代性(交叉性)感覚障害という特徴的な所見から、障害部位を推定する問題です。
顔面と体幹・四肢で左右が食い違う障害は、脳幹の中でも特定の部位に限られます。
解説
顔面の温痛覚は三叉神経脊髄路核が担い、この核は延髄外側まで長く伸びています。体幹・四肢の温痛覚は脊髄で交叉した後、外側脊髄視床路として延髄外側を上行します。
延髄の外側が障害されると、この二つが同時に傷つき、障害側と同じ側の顔面と、反対側の体幹・四肢に温痛覚障害が現れます。これが交代性感覚障害で、椎骨動脈や後下小脳動脈の閉塞による延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)の特徴です。この症候群ではほかに、めまい、嚥下障害、嗄声、同側のホルネル徴候、同側の小脳性失調がみられます。
大脳の病変では顔面も半身も反対側に症状が出て左右の食い違いは生じません。小脳病変では失調が主体で、橋の病変では顔面神経麻痺や外転神経麻痺が問題になります。
選択肢の確認
1.大脳
誤り。障害と反対側の顔面と半身に症状が出るため、左右の食い違いは生じません。
2.小脳
誤り。運動失調や平衡障害が主で、温痛覚の解離性障害は起こりません。
3.橋
誤り。顔面神経麻痺、外転神経麻痺、片麻痺などが問題となります。
4.延髄
正しい。延髄外側の障害で、同側顔面と対側半身の温痛覚障害(交代性感覚障害)を生じます。
覚えるポイント
- 延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)=同側顔面と対側半身の温痛覚障害。
- 責任血管は椎骨動脈・後下小脳動脈。
- 随伴症状=嚥下障害、嗄声、めまい、同側ホルネル徴候、同側小脳失調。
- 顔面は三叉神経脊髄路核、半身は外側脊髄視床路が担う。