28AM55|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
「25歳の男性。10日前に上気道炎に罹患、3日前から両下肢の粗大筋力が低下、後に両上肢へと進展した。」確定診断のために最も重要な検査はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
先行感染の後に急速に進む筋力低下という経過から疾患を推定し、確定に必要な検査を選ぶ問題です。
25歳、10日前の上気道炎、3日前からの両下肢筋力低下、その後上肢へ拡大、という流れを押さえます。
解説
先行する上気道感染や下痢の1〜3週後に、両側性で下肢から始まり上行する筋力低下が急速に進む経過は、ギラン・バレー症候群に典型的です。免疫機序により末梢神経の髄鞘などが障害される急性の多発根神経炎で、腱反射の消失や左右対称性の運動麻痺を特徴とします。
診断では、末梢神経が障害されていることを客観的に示す末梢神経伝導速度検査が最も重要です。脱髄型では伝導速度の低下、伝導ブロック、遠位潜時の延長などがみられます。あわせて髄液検査で蛋白細胞解離(蛋白増加に対し細胞数は増えない)を確認します。
頸椎MRIは脊髄病変を除外するための検査、血中CK値は筋原性疾患を疑う際の検査、遺伝子検査は遺伝性ニューロパチーを疑う際の検査であり、いずれもこの経過での確定診断には結び付きません。
選択肢の確認
1.頸椎MRI検査
誤り。脊髄病変の除外には役立ちますが、末梢神経障害の確定はできません。
2.末梢神経伝導速度検査
正しい。末梢神経の脱髄や軸索障害を客観的に示すことができ、確定診断に最も重要です。
3.血中CK値測定
誤り。筋炎や筋ジストロフィーなど筋原性疾患で上昇する指標です。
4.遺伝子検査
誤り。遺伝性の神経疾患を疑う場合の検査で、急性発症のこの経過には適しません。
覚えるポイント
- ギラン・バレー症候群=先行感染の1〜3週後、両側性・上行性の弛緩性麻痺、腱反射消失。
- 検査=神経伝導検査と髄液の蛋白細胞解離。
- 重症例では呼吸筋麻痺をきたすため、呼吸状態の観察が重要。
- 多くは単相性の経過をとり、回復が期待できる。