28AM59|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
頸椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
神経根症と脊髄症の違いを、反射所見から見分ける問題です。
障害された部位より下に錐体路の症状が出るかどうかが決め手です。末梢(下位運動ニューロン)の障害か、中枢(上位運動ニューロン)の障害かで整理します。
解説
神経根症は、椎間孔で神経根が圧迫されるもので、その神経根が支配する領域に一致した痛み、しびれ、筋力低下が現れます。反射弓の一部が断たれるため、該当する上肢の腱反射は減弱または消失します。下肢には症状が出ません。
脊髄症は、脊髄そのものが圧迫されるもので、圧迫部位より下の錐体路が障害されます。そのため下肢の腱反射は亢進し、バビンスキー徴候などの病的反射が出現します。また腹壁反射などの表在反射は消失し、痙性歩行、巧緻運動障害(箸が使いにくい、ボタンがかけにくい)、膀胱直腸障害を伴うことがあります。
したがって「脊髄症では下肢に病的反射を認める」が正しい記述です。
選択肢の確認
1.神経根症では上肢に腱反射の亢進を認める。
誤り。神経根の障害では該当部位の腱反射は減弱または消失します。
2.神経根症では腹壁反射の消失を認める。
誤り。腹壁反射の消失は脊髄(錐体路)の障害でみられます。
3.脊髄症では下肢に腱反射の減弱を認める。
誤り。錐体路障害のため下肢の腱反射は亢進します。
4.脊髄症では下肢に病的反射を認める。
正しい。バビンスキー徴候などの病的反射が出現します。
覚えるポイント
- 神経根症=下位運動ニューロン障害、該当部位の腱反射減弱、デルマトームに一致する症状。
- 脊髄症=上位運動ニューロン障害、下肢腱反射亢進、病的反射陽性、痙性歩行。
- 脊髄症では巧緻運動障害と膀胱直腸障害に注意する。
- 膀胱直腸障害や進行する麻痺は速やかな医療機関受診が必要。