28AM64|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
「85歳の女性。左大腿骨頸部骨折の手術を受けた翌日の夜に、ちぐはぐな言動が出現した。」病態で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
高齢者の術後に急に現れた言動の異常を、どの病態と考えるかを問う問題です。
85歳、大腿骨頸部骨折の手術翌日、夜間、ちぐはぐな言動という四つの手がかりに注目します。
解説
せん妄は、身体的な誘因によって急性に発症する意識障害で、注意の障害、思考のまとまりのなさ、幻覚、興奮、日内変動(特に夜間の悪化)を特徴とします。
この症例では、高齢、手術という身体的侵襲、慣れない入院環境、夜間という条件がそろっており、術後せん妄として典型的です。誘因には手術、感染、脱水、電解質異常、疼痛、薬剤、睡眠障害などがあり、原因への対処により改善が期待できます。
認知症は数か月から年単位で緩やかに進行し、意識は清明です。うつ病は抑うつ気分や意欲低下が持続するもので、急な錯乱ではありません。不安神経症は不安症状が中心で、意識障害は伴いません。急性発症と日内変動の有無が鑑別の要点です。
選択肢の確認
1.せん妄
正しい。急性に発症し、夜間に悪化する意識障害で、手術後の高齢者に多くみられます。
2.認知症
誤り。緩やかに進行し、意識は清明に保たれます。
3.うつ病
誤り。抑うつ気分や意欲低下が持続するもので、急な錯乱状態とは異なります。
4.不安神経症
誤り。不安症状が中心で、意識障害は伴いません。
覚えるポイント
- せん妄=急性発症、意識障害、注意障害、幻覚、夜間に悪化する日内変動。
- 誘因=手術、感染、脱水、電解質異常、疼痛、薬剤、環境変化。
- 認知症は緩徐進行で意識清明、この点が最大の鑑別点。
- 誘因を取り除くことで改善しうる、可逆性のある病態である。