28AM75|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
「35歳の女性看護師。皮膚の黄染、全身倦怠感にて受診。針刺しの既往がある。肝炎ウイルスマーカーでは、HCV抗体陽性、HCV-RNA陽性で、他は陰性であった。」本疾患について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肝炎ウイルスマーカーの読み取りから病型を決め、その特徴を問う問題です。
HCV抗体陽性かつHCV-RNA陽性であることから、現在C型肝炎ウイルスに感染していると判断します。針刺しの既往も経路として矛盾しません。
解説
HCV抗体は感染の既往を示し、HCV-RNA陽性は現在ウイルスが体内に存在していることを示します。この二つがそろえば、C型肝炎ウイルスの持続感染と判断できます。医療従事者の針刺し事故は代表的な感染経路です。
C型肝炎の最大の特徴は、慢性化の頻度が高いことです。感染者の多くが持続感染に移行し、長い経過で慢性肝炎から肝硬変、さらに肝細胞癌へ進展する危険があります。
一方、劇症肝炎への進展はB型肝炎などで問題となり、C型で多いわけではありません。生ガキの摂取で起こるのはA型肝炎です。また、C型肝炎に対するワクチンは実用化されていません。予防の中心は血液曝露を避けることであり、施術における標準予防策や器具の適切な管理が重要です。
選択肢の確認
1.生ガキの摂取で起こる。
誤り。生ガキなどによる経口感染はA型肝炎の経路です。
2.慢性化の頻度が高い。
正しい。C型肝炎は持続感染に移行しやすく、肝硬変や肝細胞癌へ進展しうる点が最大の問題です。
3.劇症肝炎へ進展しやすい。
誤り。劇症化はB型肝炎などで問題となり、C型で多いわけではありません。
4.ワクチン予防が可能である。
誤り。C型肝炎ウイルスのワクチンは実用化されていません。
覚えるポイント
- HCV抗体陽性+HCV-RNA陽性=現在感染中(持続感染)。
- C型肝炎は慢性化しやすく、肝硬変・肝細胞癌へ進展しうる。
- ワクチンがあるのはA型とB型、C型にはない。
- 血液を介する感染であり、施術では標準予防策と器具の単回使用を徹底する。