28AM77|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
「83歳の女性、昨夜から左膝痛と38℃の発熱が出現した。左膝関節に熱感、腫脹および膝蓋跳動を認める。関節液の偏光顕微鏡観察で異常を認めた。」最も可能性の高い疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
急性の単関節炎の鑑別を問う問題です。
83歳女性、一晩で発症した左膝痛と発熱、熱感・腫脹・膝蓋跳動(関節液貯留)、そして関節液の偏光顕微鏡で異常という所見に注目します。
解説
偏光顕微鏡で関節液を観察するのは、結晶の有無を調べるためです。結晶誘発性関節炎には痛風と偽痛風があり、高齢者の膝関節に急性発症するものとしては偽痛風が典型的です。
偽痛風はピロリン酸カルシウム二水和物の結晶が関節内に析出して急性の炎症を起こす疾患で、膝関節に最も多く発症します。発熱を伴うことがあり、化膿性関節炎との鑑別が問題になります。鑑別は関節液の検査で行い、結晶が認められれば偽痛風、細菌が証明されれば化膿性関節炎です。
化膿性関節炎では関節液は膿性で細菌が検出され、結晶は認められません。関節リウマチは多関節が対称性に侵される慢性の経過をとります。変形性膝関節症は加齢に伴う慢性の疾患で、急な発熱を伴う経過ではありません。
選択肢の確認
1.化膿性関節炎
誤り。関節液から細菌が検出される疾患で、偏光顕微鏡での結晶所見は説明できません。緊急性の高い疾患であり鑑別は重要です。
2.関節リウマチ
誤り。手指などの小関節が対称性に侵される慢性の多関節炎です。
3.偽痛風
正しい。ピロリン酸カルシウム結晶による急性関節炎で、高齢者の膝に好発し発熱を伴うことがあります。
4.変形性膝関節症
誤り。加齢に伴い緩やかに進行する疾患で、急性の発熱を伴う経過とは異なります。
覚えるポイント
- 偽痛風=ピロリン酸カルシウム結晶、高齢者の膝関節に好発、発熱を伴うことがある。
- 痛風=尿酸ナトリウム結晶、中年男性の第1中足趾節関節に好発。
- 急性単関節炎では化膿性関節炎の除外が最優先。
- 関節液の偏光顕微鏡と細菌検査が鑑別の決め手。