28AM79|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午前(科目未分類)
「60歳の男性。高血圧にて内服加療中。2日前から38℃の発熱、昨日から嘔吐と頭部全体の痛みがある。意識レベルはJCSで1-1、血圧は178/90mmHgである。」最も考えられる疾患はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
発熱と頭痛と嘔吐という組合せから疾患を絞る問題です。
60歳男性、2日前からの38℃の発熱、昨日からの嘔吐と頭部全体の痛み、軽度の意識障害(JCS 1-1)という所見を統合します。
解説
発熱、頭痛、嘔吐がそろい、意識障害を伴う場合は、まず髄膜炎を考えます。髄膜の炎症により頭蓋内圧が亢進し、頭部全体の持続する頭痛と嘔吐が生じます。項部硬直やケルニッヒ徴候などの髄膜刺激徴候を確認し、診断は髄液検査で行います。細菌性髄膜炎は急速に進行するため、緊急の対応が必要です。
高血圧性脳症は著しい血圧上昇(通常は収縮期圧が200を大きく超えるような高度の上昇)に伴って頭痛や意識障害をきたす病態で、発熱は説明できません。この症例の血圧178/90mmHgは高値ではあるものの、高血圧性脳症を第一に考える水準ではありません。
群発頭痛は片側の眼窩周囲に激烈な痛みが群発する頭痛で、発熱や意識障害は伴いません。
小脳出血は突発する後頭部痛、めまい、嘔吐、体幹失調が特徴で、先行する発熱は説明できません。
選択肢の確認
1.高血圧性脳症
誤り。著しい血圧上昇に伴う病態で、2日前からの発熱を説明できません。
2.髄膜炎
正しい。発熱、頭痛、嘔吐、意識障害という経過に合致します。
3.群発頭痛
誤り。片側眼窩周囲の激痛が特徴で、発熱や意識障害は伴いません。
4.小脳出血
誤り。突発性の症状で、先行する発熱は伴いません。
覚えるポイント
- 髄膜炎の三徴=発熱、頭痛、項部硬直(嘔吐、意識障害を伴う)。
- 診断は髄液検査、細菌性は緊急性が高い。
- 突然発症の激烈な頭痛はくも膜下出血を疑う。
- 発熱を伴う頭痛と意識障害は、速やかに医療機関へつなぐべき状態である。