28PM110|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
深刺すると椎骨動脈を損傷するリスクがもっとも高い経穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
深刺による危険部位を問う安全管理の問題です。
後頸部の経穴では、深部にある椎骨動脈、延髄、脊髄を意識する必要があります。
解説
風池は足の少陽胆経の経穴で、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間の陥凹部に取ります。この部の深部には椎骨動脈が走行しており、椎骨動脈は環椎の横突孔を出て後頭下三角を通り、大後頭孔から頭蓋内に入ります。
したがって風池から深く、または内上方へ角度を誤って刺入すると、椎骨動脈や延髄を損傷する危険があります。刺鍼にあたっては深さと角度に十分注意する必要があります。
風府は督脈の経穴で後正中線上、外後頭隆起の直下にあり、深部には延髄があるため、上方や深部への刺鍼は危険です。ただし正中にあるため、椎骨動脈損傷のリスクという点では風池が最も高くなります。
秉風は小腸経の経穴で棘上窩にあり、翳風は三焦経の経穴で耳垂の後方にあります。いずれも椎骨動脈の走行部位ではありません。
選択肢の確認
1.風府
誤り。深部には延髄があり別の危険がありますが、後正中線上にあり椎骨動脈の走行部位からは外れます。
2.風池
正しい。深部を椎骨動脈が走行しており、深刺や角度の誤りで損傷の危険が最も高い経穴です。
3.秉風
誤り。棘上窩にあり、椎骨動脈とは関係しません。
4.翳風
誤り。耳垂後方にあり、深部には顔面神経や内頸静脈が関係しますが、椎骨動脈の走行部位ではありません。
覚えるポイント
- 風池=深部に椎骨動脈、深刺と刺入角度に厳重な注意が必要。
- 風府・啞門=深部に延髄、上方への深刺は危険。
- 胸背部の経穴=気胸に注意し、深刺と直刺を避ける。
- 危険部位では刺入深度、角度、患者の体位を常に確認する。