28PM118第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)

次の文で示す症例の治療方針として調整すべき経絡で最も適切なのはどれか。「33歳の女性。主訴は全身の痛み。3年前から全身の疼痛に悩まされ、最近になって線維筋痛症と診断された。食欲がなく、雨天時には特に調子が悪く、起き上がることもできない。」

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

絡脈(大絡)の病証を、症例の特徴と結び付ける問題です。

33歳女性、3年前からの全身の痛み、食欲がない、雨天時に悪化して起き上がれない、という手がかりに注目します。

解説

脾の大絡大包を絡穴とし、その病証は「実すれば身尽く痛み、虚すれば百節皆縦む(全身の関節がゆるむ)」と記されます。全身の痛みを特徴とする大絡であり、この症例の主訴と一致します。

さらに、食欲がないことは脾の運化失調を示し、雨天時に悪化することは湿邪の影響を示します。湿は脾を困らせる邪であり(湿は脾を困らす)、脾との関わりを裏づけます。起き上がれないほどの重だるさも湿の性質に合います。

陰維脈は「諸陰を維絡する」もので、病証は心痛が中心です。陰蹻脈は睡眠や下肢内側の症状に関わります。胃の大絡は虚里といい、心尖拍動の部位に関わるもので、全身の痛みを特徴とするものではありません。

なお、線維筋痛症という現代医学的診断名と、東洋医学の病証は別の枠組みで考えます。ここでは症状から経絡を判断します。

選択肢の確認

1.陰維脈
誤り。心痛を主とする病証であり、全身の痛みを特徴とするものではありません。

2.陰蹻脈
誤り。睡眠や下肢内側の症状に関わります。

3.脾の大絡
正しい。実すれば身尽く痛むとされ、全身の痛みと脾の症状、湿の影響に合致します。

4.胃の大絡
誤り。虚里といい、心尖拍動に関わるものです。

覚えるポイント

  • 脾の大絡(大包)=実すれば身尽く痛み、虚すれば百節皆縦む。
  • 大包は側胸部、第6肋間、中腋窩線上。
  • 湿は脾を困らす。雨天や湿気で悪化する症状は湿邪を考える。
  • 胃の大絡は虚里で、心尖拍動の部位にあたる。
28PM11728PM119
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)