28PM119|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療で最も適切な経脈はどれか。「38歳の女性。もともと喘息の持病があったが、最近、反抗期の息子に怒ってばかりでイライラし、症状が頻発し、咳も出るようになった。口が苦く咳をすると胸脇部が痛む。舌質紅、舌は薄黄苔、脈は弦数。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肝火犯肺の病証を読み取り、治療で調整すべき二つの経脈を選ぶ問題です。
喘息と咳という肺の症状に、怒り、イライラ、口苦、胸脇痛、弦数脈という肝の症状が重なっている点に注目します。
解説
イライラして怒りっぽい、口が苦い、胸脇部が痛む、脈が弦という所見は、いずれも肝の失調(肝気鬱結から肝火へ)を示します。舌質紅と薄黄苔、数脈は熱の存在を示します。
その熱が上に燃え上がって肺を犯すと、肺の粛降が失調し、咳嗽や喘息の悪化が生じます。これを肝火犯肺(木火刑金)といいます。
治療では、病の本である肝の火を瀉し、同時に病んでいる肺を調える必要があります。したがって調整する経脈は、肺を主る手の太陰肺経と、肝を主る足の厥陰肝経の二つになります。
手の少陰は心経、足の太陰は脾経であり、この病証の中心ではありません。
選択肢の確認
1.手の太陰経と足の厥陰経
正しい。肺経と肝経であり、肝火犯肺の病証に対応します。
2.手の太陰経と足の太陰経
誤り。脾経が含まれますが、この症例の中心は肝の火です。
3.手の少陰経と足の厥陰経
誤り。心経が含まれますが、咳と喘息という肺の症状に対応しません。
4.手の少陰経と足の太陰経
誤り。心経と脾経であり、この病証には合致しません。
覚えるポイント
- 肝火犯肺(木火刑金)=肝の火が肺を犯し、咳嗽や喘息を悪化させる。
- 肝の症状=イライラ、怒り、口苦、胸脇痛、弦脈。
- 熱の所見=舌質紅、黄苔、数脈。
- 手の太陰は肺、足の厥陰は肝、手の少陰は心、足の太陰は脾。