28PM120|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証として最も適切なのはどれか。「42歳の女性。主訴は頻尿と排尿時痛。尿は途切れがちで黄色く混濁している。会陰部の違和感や残尿感もみられる。舌質紅、脈は滑数。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**淋証(排尿の異常)**の弁証を問う問題です。
42歳女性、頻尿、排尿時痛、尿が途切れがちで黄色く混濁、会陰部の違和感と残尿感、舌質紅、脈滑数という所見をまとめます。
解説
排尿時痛、頻尿、残尿感は膀胱の気化失調を示し、尿が黄色く混濁していることは湿熱の存在を示します。舌質紅は熱、脈の滑は湿や痰、数は熱を示し、全体として湿熱が膀胱にこもった状態、すなわち膀胱湿熱と判断できます。
膀胱湿熱では、湿熱が膀胱に停滞して気化が妨げられ、尿の排出が渋り、灼熱感を伴う排尿痛が生じます。会陰部の違和感も膀胱と下焦の症状として矛盾しません。
脾腎両虚では、頻尿はあっても尿は薄く色が淡いことが多く、倦怠感や冷えを伴います。肝腎陰虚では、腰膝のだるさ、めまい、ほてり、寝汗などが中心となります。大腸湿熱では、腹痛、しぶり腹、粘液や膿血を伴う下痢が主症状となり、排尿の異常が中心ではありません。
選択肢の確認
1.脾腎両虚
誤り。虚証であり、尿は淡く冷えや倦怠感を伴います。熱の所見と合いません。
2.肝腎陰虚
誤り。腰膝のだるさ、ほてり、めまいが中心で、排尿痛や混濁尿は説明できません。
3.膀胱湿熱
正しい。排尿時痛、頻尿、混濁した黄色い尿、滑数脈という所見に合致します。
4.大腸湿熱
誤り。下痢やしぶり腹が主症状で、排尿の異常が中心ではありません。
覚えるポイント
- 膀胱湿熱=頻尿、排尿時痛、残尿感、尿が濃く混濁、舌質紅、脈滑数。
- 尿の色と性状は寒熱を判断する重要な手がかり(清長は寒、短赤は熱)。
- 滑脈は湿や痰、数脈は熱を示す。
- 発熱や腰背部痛を伴う場合は腎盂腎炎を疑い医療機関の受診を勧める。