28PM127|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
次の文で示す症状に対して罹患神経近傍へ施術する場合、最も適切な経穴はどれか。「手の骨間筋の萎縮がみられ、フローマン徴候陽性である。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
神経麻痺の局在診断と、その神経が走行する部位の経穴を結び付ける問題です。
手の骨間筋の萎縮とフローマン徴候陽性という二つの所見から、障害された神経を特定します。
解説
手の骨間筋は尺骨神経が支配します。骨間筋が萎縮すると、手背の骨の間がくぼんで見え、鷲手を呈します。
フローマン徴候は、紙を母指と示指ではさんで引っ張ると、母指内転筋(尺骨神経支配)の筋力低下を代償するために母指の指節間関節が屈曲してしまう現象で、尺骨神経麻痺を示します。
したがって、尺骨神経の近傍にある経穴を選びます。小海は手の太陽小腸経の合土穴で、肘内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部に取ります。ここは尺骨神経が肘部管を通る部位にあたり、尺骨神経の近傍として適切です。
尺沢は肺経の経穴で肘窩、上腕二頭筋腱外方にあり、橈骨神経の近くです。手五里は大腸経の経穴で上腕外側にあり、橈骨神経に関係します。内関は心包経の絡穴で前腕前面にあり、正中神経の近くです。
選択肢の確認
1.尺沢
誤り。肘窩で上腕二頭筋腱の外方にあり、尺骨神経の走行部位ではありません。
2.手五里
誤り。上腕外側にあり、橈骨神経に関係する部位です。
3.小海
正しい。肘頭と上腕骨内側上顆の間にあり、尺骨神経が通る部位にあたります。
4.内関
誤り。前腕前面にあり、正中神経の近くにあたります。
覚えるポイント
- 尺骨神経麻痺=鷲手、骨間筋・小指球の萎縮、フローマン徴候陽性、小指側のしびれ。
- 小海=肘頭と上腕骨内側上顆の間、尺骨神経が通る。
- 正中神経麻痺=猿手、橈骨神経麻痺=下垂手。
- 肘部での尺骨神経は圧迫されやすく、施術時の肢位にも配慮する。