28PM128|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
罹患筋支配の神経近傍への刺鍼を行う場合、症状と治療穴の組み合わせで最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
症状から罹患筋と支配神経を求め、その神経の近傍にある経穴を選ぶ問題です。
四つの症状それぞれについて、筋、神経、経穴の三つを順にたどります。
解説
足関節の外がえし(外反)は、長腓骨筋と短腓骨筋が担い、これらは浅腓骨神経の支配です。浅腓骨神経は総腓骨神経から分かれ、総腓骨神経は腓骨頭の後ろを回って腓骨頸の外側を通ります。陽陵泉は腓骨頭の前下方にあり、この総腓骨神経の走行部位にあたるため、外がえし困難に対する刺鍼部位として適切です。
閉眼困難は眼輪筋の麻痺、すなわち顔面神経麻痺によるものです。顔面神経は茎乳突孔から出るため、その近傍としては翳風が挙げられます。完骨は乳様突起の後下方にあり、顔面神経の走行に対する組合せとしては適切さで劣ります。
手関節背屈困難は下垂手であり、橈骨神経の障害です。曲沢は肘窩で上腕二頭筋腱の内方にあり、正中神経の近くであるため対応しません。
近位指節間関節の屈曲は浅指屈筋が担い、正中神経の支配です。手五里は上腕外側にあり橈骨神経に関係するため対応しません。
選択肢の確認
1.閉眼困難-完骨
誤り。顔面神経の走行に対しては、茎乳突孔に近い翳風などが対応します。
2.足関節外がえし困難-陽陵泉
正しい。腓骨頭前下方で総腓骨神経の走行部位にあたります。
3.手関節背屈困難-曲沢
誤り。下垂手は橈骨神経障害であり、曲沢は正中神経の近くです。
4.近位指節間関節屈曲困難-手五里
誤り。浅指屈筋は正中神経支配であり、手五里は橈骨神経に関係します。
覚えるポイント
- 外がえし=長腓骨筋・短腓骨筋、浅腓骨神経。内がえし=前脛骨筋・後脛骨筋。
- 陽陵泉=腓骨頭前下方、総腓骨神経が近くを走行する。
- 総腓骨神経は腓骨頸で圧迫されやすく、下垂足の原因となる。
- 神経麻痺の三徴=下垂手(橈骨)、猿手(正中)、鷲手(尺骨)。