28PM130|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、陽性となる可能性が最も高い理学検査はどれか。「45歳の男性。2か月前から左腰下肢に痛みを感じる。前かがみで痛みが増強する。左足底部の知覚鈍麻、アキレス腱反射は減弱。間欠跛行はみられない。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
腰下肢痛の原因を所見から推定し、陽性となる検査を選ぶ問題です。
45歳男性、2か月前からの左腰下肢痛、前かがみで増強、左足底部の知覚鈍麻、アキレス腱反射減弱、間欠跛行なし、という手がかりを統合します。
解説
前かがみ(前屈)で痛みが増強することは、椎間板内圧が高まることを示し、腰椎椎間板ヘルニアを示唆します(脊柱管狭窄症では逆に前屈で楽になり、伸展で悪化します)。間欠跛行がないことも狭窄症らしくない点です。
足底部の知覚鈍麻とアキレス腱反射の減弱は、S1神経根の障害を示します。第5腰椎と第1仙椎の間の椎間板ヘルニアでよくみられる所見です。
坐骨神経の伸張により症状を誘発する検査としては、下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)と、その変法であるボンネットテスト(股関節を屈曲したうえで内転・内旋を加える)があり、腰椎椎間板ヘルニアで陽性となります。
FNSテストは大腿神経伸張テストで、上位腰椎(L2からL4)の障害を評価します。ゲンスレンテストは仙腸関節の検査です。アリス徴候は先天性股関節脱臼などで大腿長の左右差をみる所見です。
選択肢の確認
1.FNSテスト
誤り。大腿神経の伸張テストで、上位腰椎の神経根障害を評価します。
2.ボンネットテスト
正しい。坐骨神経の伸張により症状を誘発する検査で、腰椎椎間板ヘルニアで陽性となります。
3.ゲンスレンテスト
誤り。仙腸関節の障害を評価する検査です。
4.アリス徴候
誤り。大腿長の左右差をみる所見で、股関節疾患の評価に用います。
覚えるポイント
- 椎間板ヘルニア=前屈で悪化、脊柱管狭窄症=後屈で悪化し前屈で軽快。
- S1障害=足底・足外側の知覚障害、アキレス腱反射減弱、底屈力低下。
- L5障害=下腿外側から母趾の知覚障害、背屈力低下、反射は正常。
- 膀胱直腸障害や進行する麻痺は緊急性が高く、速やかな受診が必要。