28PM135|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
「71歳の男性。100mの歩行で左下腿後面に絞扼痛が出現、休息で軽快。仰臥位で両下肢を挙上させ30秒足趾を屈伸させると患側足底部が白くなる。SLRテスト陰性。」身体診察で患側下肢にみられる所見はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
間欠跛行の鑑別を問う問題です。
71歳男性、100mの歩行で下腿後面の絞扼痛、休息で軽快、下肢挙上と足趾の屈伸で足底が蒼白になる、SLRテスト陰性、という所見に注目します。
解説
歩行で下肢の痛みが出て休息で軽快する間欠跛行には、血管性と神経性があります。
この症例では、下肢を挙上して足趾を屈伸させると患側の足底が蒼白になっています。これは下肢の動脈血流が不足していることを示す所見で、血管性の間欠跛行、すなわち閉塞性動脈硬化症を強く示唆します。SLRテストが陰性であることも、神経根性の要因を否定する方向に働きます。
閉塞性動脈硬化症では、狭窄・閉塞した動脈より末梢で拍動が触れにくくなるため、身体診察では足背動脈の拍動減弱がみられます。あわせて患肢の冷感、皮膚の萎縮、脱毛、進行例では安静時痛や潰瘍がみられます。
ケンプ徴候は腰椎の後屈・回旋で下肢症状が誘発される所見で、神経根の圧迫を示します。足底部の触覚鈍麻とアキレス腱反射減弱はS1神経根障害を示す所見であり、この症例の血流障害の所見とは異なります。
選択肢の確認
1.ケンプ徴候陽性
誤り。腰椎由来の神経根症状を示す所見です。
2.足底部の触覚鈍麻
誤り。S1神経根障害を示す所見です。
3.アキレス腱反射減弱
誤り。同じくS1神経根障害を示す所見です。
4.足背動脈拍動減弱
正しい。下肢動脈の血流障害を示す所見で、閉塞性動脈硬化症に合致します。
覚えるポイント
- 血管性間欠跛行=閉塞性動脈硬化症、足背動脈拍動減弱、冷感、姿勢と無関係。
- 神経性間欠跛行=腰部脊柱管狭窄症、前屈で軽快、自転車はこげる。
- 危険因子=喫煙、糖尿病、脂質異常症、高血圧。
- 安静時痛や潰瘍がある場合は速やかに医療機関の受診を勧める。