28PM140第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)

「18歳の男性。主訴は頭痛。7日前に薄着で体が冷え、その日の夜から悪寒、発熱頭痛を自覚し、風邪薬を飲んでも完治しない。咳と痰はなく、汗をかきやすい。舌は薄白苔、脈は浮緩。」本症例に対する治療として適切なのはどれか。

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正解: 1 または 4

正答

1、4

この問題のポイント

風寒表虚証に対する治療方針を選ぶ問題です。正答は二つあります。

18歳男性、悪寒発熱と頭痛、汗をかきやすい、脈は浮緩という所見から表虚証と判断し、風邪を去ることと表を固めることの両面を考えます。

解説

風寒表虚証では、体表に侵入した風寒の邪を追い出すこと(去風散寒)と、弱った衛気を補って腠理を固めること(固表)の両方が必要になります。

一つ目の方針は、背部兪穴を瀉して去風することです。背部の兪穴、特に風門や肺兪は風邪の侵入門戸とされ、ここを瀉すことで表にある邪を追い出します。邪実に対する瀉法です。

二つ目の方針は、肺経の要穴を補して表を閉じることです。肺は皮毛を主り、衛気の働きを支えます。肺経の要穴を補うことで衛気を強め、開いている腠理を引き締めて汗の漏れを止めます。虚に対する補法です。

このように、邪を追い出す瀉法と、正気を補う補法を組み合わせるのが表虚証の治療の考え方です。

肺経の要穴で陰液を補うのは肺陰虚に対する方針であり、この症例には当てはまりません。膀胱経の要穴で経脈を疏通するのは経絡の流れの停滞に対する方針で、表虚証に対する本治としては適切さで劣ります。

選択肢の確認

1.背部兪穴を瀉して去風する。
正しい。風門や肺兪などを瀉して、体表の風邪を追い出します。

2.肺経の要穴を使って陰液を補う。
誤り。陰液を補うのは肺陰虚に対する方針で、この症例は外感の表証です。

3.膀胱経の要穴を使って経脈を疏通する。
誤り。経脈の疏通は別の目的であり、表虚証に対する治療方針としては適切さで劣ります。

4.肺経の要穴を補して表を閉じる。
正しい。衛気を補って腠理を固め、汗が漏れるのを止めます。

覚えるポイント

  • 表虚証の治療=**去風散寒(瀉)+固表(補)**の両面。
  • 風門・肺兪は風邪の侵入門戸とされる。
  • 肺は皮毛を主り、衛気を通じて体表を守る。
  • 邪実には瀉法、正虚には補法を用いるのが原則。
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