28PM155|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
灸による温熱刺激の受容・伝導について誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
温熱刺激の受容と伝導について、誤った記述を選ぶ問題です。
受容器のイオンチャネル、伝える神経線維、脊髄内の上行路という三段階で確認します。
解説
熱痛の情報は、脊髄後角で二次ニューロンに乗り換えた後、交叉して反対側の前側索を上行します(外側脊髄視床路)。したがって「脊髄後側索を上行する」という記述は誤りです。後索を上行するのは識別性触覚や深部感覚です。
熱刺激の受容には、TRPV1に代表される温度感受性のイオンチャネルが関与します。TRPV1はおよそ43度以上の熱やカプサイシンで開口し、陽イオンを流入させて感覚神経を脱分極させます。
温熱による痛みの情報は、主に無髄の**C線維(IV群線維)**によって伝えられます。灸の「じんわりと遅れて感じる熱さ」は、伝導速度の遅いC線維の性質と対応します。
これらの線維は脊髄後角の侵害受容ニューロンにシナプスを形成して情報を伝えます。
選択肢の確認
1.熱刺激で開くイオンチャネルが存在する。
正しい記述です。TRPV1などの温度感受性チャネルが関与します。
2.Ⅳ群線維によって伝導される。
正しい記述です。無髄のC線維(IV群)が主に伝えます。
3.脊髄後角の侵害受容ニューロンへ伝達する。
正しい記述です。後角でシナプスを形成します。
4.熱痛情報は脊髄後側索を上行する。
誤った記述であり、これが正答です。交叉して前側索(外側脊髄視床路)を上行します。
覚えるポイント
- TRPV1=約43度以上の熱とカプサイシンで開くチャネル。
- 熱痛は主にC線維(IV群)、鋭い痛みは**Aδ線維(III群)**が伝える。
- 温痛覚は脊髄で交叉して前側索を上行する。
- 触圧覚と深部感覚は後索を同側性に上行する。