28PM156第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)

デルマトームを考慮した体性-自律神経反射を利用して下痢の灸治療を行う場合、最も効果が期待できるのはどれか。

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正解: 2 または 3

正答

2、3

この問題のポイント

体性-自律神経反射を利用した治療部位の選び方を問う問題です。正答は二つあります。

目的とする内臓を支配する脊髄分節と、同じ分節に対応する皮膚領域(デルマトーム)の経穴を選びます。

解説

体性感覚の入力は脊髄に入り、同じ分節の交感神経節前ニューロンを介して内臓機能に影響します。これが体性-内臓反射(体性-自律神経反射)であり、施灸部位を選ぶ根拠になります。

下痢の治療では、腸管を支配する脊髄分節に対応する体表部位を選びます。

帰来は足の陽明胃経の経穴で、下腹部、臍中央の下方4寸、前正中線の外方2寸に取ります。この部位は下腹部の皮膚領域にあたり、下部腸管を支配する下位胸髄から上位腰髄の分節に対応します。

脾兪は足の太陽膀胱経の経穴で、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸に取ります。この高さは腹部内臓を支配する胸髄の分節に対応します。

梁門は上腹部(臍中央の上方4寸)にあり、胃を支配する上位の分節に対応するため、下痢に対する分節としては適切さで劣ります。足三里は下腿にあり、下肢の皮膚分節(腰髄領域)に対応し、デルマトームを考慮した選択としては腸管の分節と一致しません。

選択肢の確認

1.梁門
誤り。上腹部にあり、胃を支配する上位の分節に対応します。

2.帰来
正しい。下腹部にあり、下部腸管を支配する分節に対応します。

3.脾兪
正しい。第11胸椎の高さにあり、腹部内臓を支配する分節に対応します。

4.足三里
誤り。下腿にあり、腸管の脊髄分節とは異なる皮膚分節に対応します。

覚えるポイント

  • 体性-自律神経反射=同じ脊髄分節の体表刺激が内臓機能に影響する。
  • 施術部位は目的臓器の支配分節に一致する皮膚領域から選ぶ。
  • 背部兪穴は該当臓腑の分節におおむね対応する。
  • 内臓の異常が体表の圧痛や過敏として現れることを内臓-体性反射という。
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