28PM159|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
広汎性侵害抑制性調節(DNIC)が最も関与するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**広汎性侵害抑制性調節(DNIC)**の成立条件を問う問題です。
痛む場所から離れた部位に強い侵害刺激を加えることで鎮痛が生じる、という点が判断の基準になります。
解説
**広汎性侵害抑制性調節(DNIC)**は、身体のある部位に侵害刺激を加えると、それとは無関係な離れた部位の痛みが抑制される現象です。脳幹(延髄背側網様亜核など)を介した広汎な下行性抑制が関与すると考えられています。
選択肢のうち、合谷への透熱灸で歯痛が緩和した例では、刺激部位(手の合谷)と痛みの部位(歯)が大きく離れており、脊髄分節も異なります。透熱灸という強い侵害刺激が加わっている点も条件に合い、DNICが最も関与すると考えられます。
一方、足三里への施灸で胃痛が緩和する例は、体性-内臓反射(分節性の反射)の関与が考えられます。大腸兪への施灸で腰痛が改善する例や、梁丘への施灸で膝痛が改善する例は、いずれも痛む部位の近く、または同じ分節への刺激であり、局所の血流改善や分節性の抑制が主体と考えられます。
選択肢の確認
1.合谷に透熱灸を行い歯痛が緩和した。
正しい。刺激部位と疼痛部位が大きく離れており、DNICが最も関与すると考えられます。
2.足三里に七分灸を行い胃痛が緩和した。
誤り。体性-内臓反射の関与が主体と考えられます。
3.大腸兪にショウガ灸を行い腰痛が改善した。
誤り。痛む部位の近傍への刺激であり、局所効果や分節性の機序が主体です。
4.梁丘に温筒灸を行い膝痛が改善した。
誤り。膝の近傍への刺激であり、局所効果が主体です。
覚えるポイント
- DNIC=離れた部位への強い侵害刺激で全身の痛みが抑制される。
- 条件=疼痛部位から離れていること、侵害性の刺激であること。
- 局所への刺激は血流改善や軸索反射、同一分節なら体性-内臓反射。
- 中枢機序としては下行性疼痛抑制系が関与する。