28PM89|第28回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第28回午後(科目未分類)
「34歳の男性。1週間前に上司から販売業績が悪いことを責められた。やる気がでない。声に力がなく、食欲もない。」患者の病因で最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
東洋医学における病因を、症状から判断する問題です。
34歳男性、業績を責められた、やる気が出ない、声に力がない、食欲がない、という手がかりから、どの病因が最も当てはまるかを考えます。
解説
やる気が出ない(神疲)、声に力がない(少気、懶言)、食欲がない(納呆)という組合せは、気虚、特に脾気虚を示す所見です。
労倦は、過度の労働や精神的な疲労、心身の使いすぎによって気を消耗させる病因です。責任を負う状況が続き、心身を使い果たすことで脾気が損なわれ、気虚の症状が現れます。この症例の経過と症状に最もよく合致します。
飲食不節は、暴飲暴食や偏った食事によって脾胃を損なう病因で、この症例には食生活の乱れの記載がありません。
湿邪は重だるさ、粘つき、むくみなど湿の性質による症状を生じますが、記載の症状はそれに乏しくなっています。
怒は肝を傷り、気が上逆して頭痛、めまい、いらだち、脇痛などを生じます。この症例は意欲低下と気の不足が中心であり、気の上逆の像ではありません。
選択肢の確認
1.飲食不節
誤り。食生活の乱れによる脾胃の損傷を指しますが、そのような記載はありません。
2.労倦
正しい。心身の使いすぎにより気が消耗し、意欲低下、少気、食欲不振をきたします。
3.湿邪
誤り。重だるさや粘滞性の症状が中心となる病因です。
4.怒
誤り。肝を傷り気の上逆をきたす病因で、この症例の像とは異なります。
覚えるポイント
- 労倦=過労により気を消耗する内傷の病因、脾を傷りやすい。
- 気虚の代表症状=倦怠感、少気、懶言、食欲不振、自汗、脈弱。
- 七情では怒は肝、喜は心、思は脾、憂・悲は肺、恐・驚は腎を傷る。
- 飲食不節と労倦はどちらも脾胃を損なう内傷の病因。