29AM17|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
頭頸部の筋について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
頭頸部の筋について、神経支配、作用、停止、体表区分を横断的に問う問題です。
頸部の三角(区分)を形づくる筋の理解が問われます。
解説
大鎖骨上窩(鎖骨上大窩)は、胸鎖乳突筋の後縁、僧帽筋の前縁、鎖骨で囲まれる部分です。したがって胸鎖乳突筋がその前縁を形成します。この部の深部には腕神経叢と鎖骨下動脈が通り、経穴では欠盆がこの部にあたるため、深刺による肺尖の損傷(気胸)に注意が必要な部位です。
上眼瞼挙筋は上眼瞼を挙げる筋で、動眼神経の支配です。顔面神経が支配するのは眼を閉じる眼輪筋です。
外側翼突筋は下顎骨を**前方に引く(開口を助ける)**筋です。下顎を挙上する(閉口させる)のは咬筋、側頭筋、内側翼突筋です。
前斜角筋と中斜角筋は第1肋骨に停止し、後斜角筋が第2肋骨に停止します。前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)を腕神経叢と鎖骨下動脈が通ります。
選択肢の確認
1.上眼瞼挙筋は顔面神経支配である。
誤り。動眼神経の支配です。顔面神経は眼輪筋を支配します。
2.外側翼突筋は下顎骨を挙上する。
誤り。下顎骨を前方に引く筋です。挙上するのは咬筋、側頭筋、内側翼突筋です。
3.前斜角筋は第2肋骨に停止する。
誤り。第1肋骨に停止します。第2肋骨に停止するのは後斜角筋です。
4.胸鎖乳突筋は大鎖骨上窩の前縁を形成する。
正しい。胸鎖乳突筋の後縁が大鎖骨上窩の前縁をなします。
覚えるポイント
- 大鎖骨上窩=胸鎖乳突筋、僧帽筋、鎖骨で囲まれる。深部に腕神経叢と鎖骨下動脈。
- 斜角筋隙=前斜角筋と中斜角筋の間、腕神経叢と鎖骨下動脈が通る。
- 咀嚼筋はすべて下顎神経支配。開口は外側翼突筋、閉口は咬筋・側頭筋・内側翼突筋。
- 上眼瞼挙筋は動眼神経、眼輪筋は顔面神経。