29AM49|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
生後3か月の女児が乳児健康診査で股関節開排制限を指摘された。診察で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
乳児の股関節開排制限に対する診察として、誤っているものを選ぶ問題です。
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)を疑う場面で、どの所見をみるかを考えます。
解説
生後3か月の乳児で股関節の開排制限を指摘された場合、発育性股関節形成不全を疑って診察します。
診察では、大腿部や鼠径部の皮膚のしわの左右差を観察します。脱臼側で皮膚のしわが増えたり非対称になったりします。開排位での大転子と坐骨結節の位置関係を確認することも、大腿骨頭の位置の評価に用いられます。また、超音波断層像は乳児の股関節の評価に有用で、放射線被曝がなく骨頭と臼蓋の関係を観察できます。
一方、ラックマン徴候は、膝関節を軽度屈曲位で脛骨を前方に引き出し、前十字靱帯の損傷を評価する検査です。膝の靱帯の検査であり、乳児の股関節の診察としては適切ではありません。したがってこれが誤りです。
なお、股関節脱臼の評価には、大腿長の左右差をみるアリス徴候(ガレアッチ徴候)や、オルトラーニ法、バーロー法などが用いられます。
選択肢の確認
1.大腿部の皮膚のしわを観察する。
誤り(適切な診察である)。左右差は発育性股関節形成不全を疑う手がかりです。
2.開排位での大転子と坐骨結節間の距離を診る。
誤り(適切な診察である)。大腿骨頭の位置の評価に用いられます。
3.ラックマン徴候を診る。
正しい。膝の前十字靱帯損傷の検査であり、股関節の診察としては誤りです。これが正答です。
4.超音波断層像を診る。
誤り(適切な診察である)。乳児の股関節の評価に有用です。
覚えるポイント
- 発育性股関節形成不全=女児に多い、開排制限、皮膚のしわの左右差、アリス徴候。
- 乳児健康診査での早期発見が重要。
- ラックマン徴候は膝の前十字靱帯損傷の検査。
- 乳児では放射線を避け、超音波検査が有用。