29AM53|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
筋萎縮性側索硬化症に特徴的なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**筋萎縮性側索硬化症(ALS)**で「起こること」と「起こりにくいこと」を区別する問題です。
上位・下位運動ニューロンが障害される一方で、保たれる機能があることを押さえます。
解説
ALSは、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンがともに変性する進行性の疾患です。筋力低下、筋萎縮、線維束性収縮、腱反射亢進、病的反射陽性がみられます。
球麻痺症状として嚥下障害、構音障害、舌の萎縮が現れます。嚥下障害は誤嚥性肺炎の原因となり、経過中に大きな問題となります。したがって特徴的な症状として正しくなります。
一方、ALSでは比較的保たれる機能があり、眼球運動障害、膀胱直腸障害、褥瘡、感覚障害の四つは陰性徴候として知られます。運動ニューロンが選択的に障害され、感覚神経、自律神経、外眼筋の運動ニューロンは比較的侵されにくいためです。ただし人工呼吸器による長期の生存例では、これらの症状が現れることもあります。
選択肢の確認
1.膀胱直腸障害
誤り。ALSでは比較的保たれる機能(陰性徴候)です。
2.褥瘡
誤り。同じく陰性徴候として、生じにくいとされます。
3.嚥下障害
正しい。球麻痺症状として現れ、誤嚥性肺炎の原因となります。
4.眼球運動障害
誤り。外眼筋は比較的保たれます。
覚えるポイント
- ALS=上位と下位の運動ニューロンがともに障害される。
- 陰性徴候(四大陰性徴候)=眼球運動障害、膀胱直腸障害、褥瘡、感覚障害。
- 症状=筋萎縮、線維束性収縮、嚥下障害、構音障害、呼吸筋麻痺。
- 知能は保たれることが多く、意思疎通の手段の確保が重要となる。