29AM77|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
C6完全麻痺の脊髄損傷患者が目標とするADLとして正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脊髄損傷の残存高位と到達可能な日常生活動作を対応させる問題です。
C6では何が残り、何ができるようになるかを考えます。
解説
C6が残存する完全麻痺では、**手関節の背屈(橈側手根伸筋)が可能です。手関節を背屈させると、指の屈筋腱が緊張して自然に指が曲がるテノデーシス作用(腱固定作用)**を利用でき、物をつまむ動作が可能になります。また肩と肘の屈曲も保たれるため、上肢を使った動作の幅が広がります。
これにより、ベッドと車椅子の間の移乗動作の自立が目標となります。平地での車椅子駆動、更衣、自己導尿なども、環境や訓練により可能になります。
人工呼吸器からの離脱は、横隔膜を支配するC4より上位の損傷で問題となる課題です。C6では自発呼吸が保たれます。
環境制御装置の利用は、上肢がほとんど使えないC4程度の高位損傷で、生活の幅を広げるために導入されるものです。
坂道での車椅子駆動の自立には、上腕三頭筋(C7)による肘の伸展と体幹の安定が必要で、C6では困難です。
選択肢の確認
1.人工呼吸器からの離脱
誤り。C4より上位の損傷で問題となる課題です。
2.環境制御装置の利用
誤り。上肢の使用が困難な高位損傷で導入されるものです。
3.移乗動作の自立
正しい。手関節背屈とテノデーシス作用を利用して達成しうる目標です。
4.坂道での車椅子駆動の自立
誤り。上腕三頭筋の機能(C7)が必要であり、C6では困難です。
覚えるポイント
- C4=横隔膜、人工呼吸器離脱の可否が課題、環境制御装置を利用。
- C6=手関節背屈、テノデーシス作用による把持、移乗動作の自立が目標。
- C7=肘伸展(上腕三頭筋)、プッシュアップが確実になり活動範囲が広がる。
- 合併症=褥瘡、尿路感染、自律神経過反射、深部静脈血栓症。