29AM80|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
骨折に注意してリハビリテーションを行う必要のある疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
病的骨折のリスクがある疾患を選ぶ問題です。
骨そのものが弱くなっている病態はどれかを考えます。
解説
転移性脊椎腫瘍では、癌が椎体に転移して骨が破壊されるため、わずかな外力や体動でも**病的骨折(椎体の圧潰)**を起こす危険があります。骨折によって脊髄が圧迫されると、麻痺や膀胱直腸障害を生じるため、リハビリテーションでは体位変換や運動負荷に細心の注意が必要です。
転移しやすい原発巣として、乳癌、肺癌、前立腺癌、腎癌、甲状腺癌が知られています。夜間や安静時にも続く背部痛、進行する痛み、体重減少、癌の既往といった手がかりがあれば、この疾患を念頭に置く必要があります。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、筋筋膜性腰痛は、いずれも椎体の骨強度そのものが低下する病態ではないため、骨折に特に注意を要する疾患ではありません。ただし脊柱管狭窄症では高齢者に骨粗鬆症を合併することがあり、その場合は別に配慮が必要です。
選択肢の確認
1.腰椎椎間板ヘルニア
誤り。椎間板の突出による神経圧迫であり、骨強度の低下はありません。
2.腰部脊柱管狭窄症
誤り。脊柱管の狭窄による神経症状が主体です。
3.転移性脊椎腫瘍
正しい。椎体の破壊により病的骨折の危険があり、注意が必要です。
4.筋筋膜性腰痛
誤り。筋や筋膜由来の痛みであり、骨折のリスクはありません。
覚えるポイント
- 転移性脊椎腫瘍=椎体破壊による病的骨折と脊髄圧迫の危険。
- 転移しやすい原発巣=乳癌、肺癌、前立腺癌、腎癌、甲状腺癌。
- 腰痛の危険信号=夜間痛、安静時痛、体重減少、癌の既往、発熱、膀胱直腸障害。
- これらがある場合は施術を優先せず、医療機関への受診を勧める。