29AM82|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
パーキンソン病患者の理学療法でメトロノームを用いて改善が期待されるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**パーキンソン病に対するキューイング(外的手がかり)**の効果を問う問題です。
リズムの手がかりが有効なのはどの症状かを考えます。
解説
パーキンソン病では、大脳基底核の障害により、内的にリズムをつくって運動を開始・継続することが難しくなります。その結果、歩幅が小さくなる小刻み歩行や、足が出なくなるすくみ足が生じます。
ここでメトロノームの音という外からのリズム(聴覚キュー)を与えると、内的なリズム生成の障害を補うことができ、歩幅が広がって歩行が改善します。床にテープで線を引く視覚キューも同様に有効です。したがって改善が期待されるのは小刻み歩行です。
構音障害は発声発語器官の運動の問題で、言語聴覚療法の対象となります。リズムの手がかりで直接改善する症状ではありません。
**書字障害(小字症)**は、書くにつれて文字が小さくなる症状で、視覚的な手がかり(マス目のある用紙など)が用いられることはありますが、メトロノームによる改善が期待される代表的な症状ではありません。
振戦は不随意運動であり、リズムの手がかりで改善するものではありません。
選択肢の確認
1.小刻み歩行
正しい。聴覚的な手がかりにより歩幅が広がり、歩行が改善します。
2.構音障害
誤り。発声発語器官の運動障害であり、リズムの手がかりの対象ではありません。
3.書字障害
誤り。小字症に対しては視覚的な工夫が用いられます。
4.振戦
誤り。不随意運動であり、リズムでは改善しません。
覚えるポイント
- パーキンソン病の歩行=小刻み歩行、すくみ足、突進現象、加速歩行。
- キューイング=聴覚(メトロノーム、号令)、視覚(床のテープ)が有効。
- 四大症状=安静時振戦、筋強剛、無動、姿勢反射障害。
- 二重課題(会話しながらの歩行)は症状を悪化させる。