29AM86第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「75歳の男性。脚立から落下し、手足が動かなくなった。非骨傷性脊髄損傷と診断され入院した。肘関節の屈曲は可能、手関節の伸展と屈曲および肘関節の伸展は不能であった。」退院時には屋内歩行が可能となったが、箸がうまく使えなかった。退院の準備として正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

残存する障害に応じた退院準備を選ぶ問題です。

屋内歩行は可能になったが箸がうまく使えない、という状態に必要な支援を考えます。

解説

この症例では、屋内歩行が可能になっており、移動の面では大きな装具や機器を必要とする状態ではありません。残っている問題は手指の巧緻運動障害であり、箸が使えないという食事動作の困難です。

この場合に適切なのは、食事に対する自助具の作製です。太い柄のスプーンやフォーク、握りやすいよう加工した箸(バネ付き箸)、滑り止めマット、縁のある皿などを用いることで、自分で食事をとることが可能になります。日常生活動作の自立と生活の質の向上に直結する支援です。

長下肢装具は、膝の支持性が不十分で立位や歩行が困難な場合に用いるもので、屋内歩行が可能なこの症例には必要ありません。

意思伝達装置は、発話や書字による意思表出が困難な場合に導入するもので、この症例の課題とは異なります。

歩行ロボットも、歩行が可能になっている状況では退院準備として優先されるものではありません。

選択肢の確認

1.長下肢装具の作製
誤り。屋内歩行が可能であり、必要ありません。

2.意思伝達装置の導入
誤り。意思表出の障害は記載されていません。

3.歩行ロボットの導入
誤り。歩行が可能な段階であり、優先されるものではありません。

4.食事に対する自助具の作製
正しい。手指の巧緻運動障害を補い、食事動作の自立につながります。

覚えるポイント

  • 残存障害に合わせて自助具を選ぶのが基本。
  • 食事の自助具=太柄スプーン、バネ付き箸、滑り止めマット、縁付き皿。
  • 更衣の自助具=ボタンエイド、ソックスエイド、長柄靴べら。
  • 退院支援では住環境整備と社会資源の活用も検討する。
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