29AM87|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「14歳の男子。サッカー部に入部してから3か月が経過した。最近腰部を反らすと腰に痛みが出るようになり来院した。」予想される診察所見はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
成長期のスポーツによる腰痛を推定し、診察所見を予想する問題です。
14歳男子、サッカー開始から3か月、腰を反らすと痛む、という所見に注目します。
解説
成長期のスポーツ選手で、腰を反らす(伸展)動作で腰痛が生じる場合、まず腰椎分離症(椎弓の関節突起間部の疲労骨折)を考えます。ジャンプ、着地、体幹の伸展と回旋を繰り返す競技で生じやすく、第5腰椎に好発します。
腰椎分離症では、腰椎の伸展と回旋を加える動作で関節突起間部にストレスがかかり、痛みが誘発されます。したがって体幹回旋で腰痛が増強するという所見が予想されます。片脚立位で腰を反らす検査(ケンプテストや片脚後屈テスト)でも痛みが誘発されます。
体前屈で腰痛が増強するのは、椎間板内圧が高まる腰椎椎間板ヘルニアの特徴で、この症例の経過とは異なります。
SLRテストは坐骨神経の伸張により症状を誘発する検査で、椎間板ヘルニアなどで陽性となります。
FNSテストは大腿神経伸張テストで、上位腰椎の神経根障害を評価します。いずれも分離症で典型的に陽性となる検査ではありません。
選択肢の確認
1.体前屈で腰痛が増強する。
誤り。前屈での増強は椎間板ヘルニアを示唆します。
2.体幹回旋で腰痛が増強する。
正しい。伸展と回旋のストレスで関節突起間部の痛みが誘発されます。
3.SLRテストは陽性となる。
誤り。坐骨神経の伸張テストで、椎間板ヘルニアなどで陽性となります。
4.FNSテストは陽性となる。
誤り。上位腰椎の神経根障害を評価する検査です。
覚えるポイント
- 腰椎分離症=成長期のスポーツ選手、関節突起間部の疲労骨折、第5腰椎に好発。
- 症状は腰椎の伸展と回旋で増強する。
- 早期発見にはMRIやCTが有用で、早期なら癒合が期待できる。
- 進行すると腰椎分離すべり症へ移行することがある。