29AM88|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午前(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「14歳の男子。サッカー部に入部してから3か月が経過した。最近腰部を反らすと腰に痛みが出るようになり来院した。」本症例に特徴的な単純エックス線所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
腰椎分離症のエックス線所見を問う問題です。
14歳男子、スポーツによる腰痛、腰を反らすと痛む、という経過から病態を推定し、画像所見を選びます。
解説
腰椎分離症は、椎弓の関節突起間部に生じる疲労骨折です。斜位のエックス線像では、椎弓の形が犬のように見え(スコッチテリア)、関節突起間部の骨欠損が首輪をつけたように見えます。これを**テリアの首輪(スコッチテリアの首輪、犬の首輪像)**と呼び、腰椎分離症に特徴的な所見です。
なお、ごく早期の疲労骨折では単純エックス線で明らかでないことがあり、MRIやCTによる評価が有用です。
椎間板腔の狭小化は、椎間板の変性やヘルニア、椎間板炎などでみられる所見です。
腰椎前弯の消失は、疼痛による筋の防御性収縮などで生じうる非特異的な所見であり、分離症に特徴的なものではありません。
椎体の変形は、圧迫骨折や骨腫瘍、脊椎カリエスなどで問題となる所見です。
選択肢の確認
1.椎間板腔の狭小化
誤り。椎間板の変性や炎症でみられる所見です。
2.腰椎前弯の消失
誤り。疼痛に伴う非特異的な所見です。
3.テリアの首輪
正しい。斜位像で関節突起間部の骨欠損として現れる、腰椎分離症に特徴的な所見です。
4.椎体の変形
誤り。圧迫骨折や腫瘍などで問題となる所見です。
覚えるポイント
- 腰椎分離症=関節突起間部の疲労骨折、斜位像でテリアの首輪。
- 早期診断にはMRIが有用で、早期であれば骨癒合が期待できる。
- 好発部位は第5腰椎。
- 分離部が前方へずれると分離すべり症となる。