29PM117第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)

標準体型の男性において直刺で刺鍼した場合、肺を損傷するリスクが最も高いのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

深刺による気胸のリスクを、経穴の部位から判断する問題です。

まず各選択肢を経穴名に直し、その直下に肺があるかどうかを考えます。

解説

各選択肢を経穴名に直します。

肺の募穴は中府(第1肋間、前正中線の外方6寸)、任脈の絡穴は鳩尾(剣状突起の下方1寸)、胃の背部兪穴は胃兪(第12胸椎棘突起下縁の外方1.5寸)、脾の大絡の絡穴は大包(側胸部、第6肋間、中腋窩線上)です。

このうち大包は、側胸部の肋間にあり、直下に胸膜と肺が位置します。肋骨に妨げられず肋間から直刺すると、比較的浅い深さで胸腔に達するため、気胸のリスクが最も高くなります。標準的な体型では胸壁が薄く、直刺による危険が大きい部位です。

中府も肺尖に近い部位ですが、前胸部で大胸筋などの軟部組織が介在します。鳩尾の直下は肝臓や心臓に近く、気胸とは別の注意が必要です。胃兪は第12胸椎の高さで、肺の下端より低い位置にあり、腎臓の損傷に注意すべき部位です。

選択肢の確認

1.肺の募穴
誤り。中府であり、深刺には注意を要しますが、大包に比べればリスクは低くなります。

2.任脈の絡穴
誤り。鳩尾であり、直下は肝臓や心臓に近く、気胸のリスクではありません。

3.胃の背部兪穴
誤り。胃兪であり、腎臓の損傷に注意すべき部位です。

4.脾の大絡の絡穴
正しい。大包であり、側胸部の肋間で直下に肺があるため、直刺による気胸のリスクが最も高くなります。

覚えるポイント

  • 大包=側胸部、第6肋間、中腋窩線上。直刺による気胸に最も注意
  • 気胸に注意すべき経穴=中府、雲門、欠盆、肺兪、膏肓、大包、肩井など。
  • 胸背部では斜刺または横刺とし、深刺を避ける。
  • 気胸の症状=突然の胸痛、呼吸困難、患側呼吸音の減弱。
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