29PM128第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)

次の文で示す異常歩行に対して筋萎縮の予防を目的に低周波鍼通電療法を行う場合、治療穴の組合せとして適切なのはどれか。「つま先が上がりにくく、膝を高く上げた後、つま先から接地するように歩く。」

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

異常歩行の記述から罹患筋を特定し、その筋への通電に適した経穴を選ぶ問題です。

つま先が上がらない、膝を高く上げる、つま先から接地する、という三つの特徴に注目します。

解説

つま先が上がらない(足関節の背屈ができない)ため、遊脚時に足先が地面に引っかからないよう膝を高く上げ、接地の際は踵からではなくつま先から着く。これは下垂足による**鶏歩(鶏状歩行)**の典型的な記述です。

原因となる罹患筋は、足関節の背屈を担う前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋であり、これらは深腓骨神経の支配です。総腓骨神経が腓骨頸で圧迫されることなどで生じます。

したがって、筋萎縮の予防を目的とした低周波鍼通電では、前脛骨筋の上にある経穴を選びます。足三里(犢鼻の下方3寸、脛骨前縁の外方1横指)と下巨虚(犢鼻の下方9寸)は、いずれも足の陽明胃経の経穴で前脛骨筋の上にあり、この目的に適します。

伏兎と陰市は大腿前面(大腿四頭筋)、委中と承山は下腿後面(下腿三頭筋)、地機と三陰交は下腿内側にあり、いずれも背屈筋群ではありません。

選択肢の確認

1.伏兎-陰市
誤り。大腿前面にあり、大腿四頭筋への通電となります。

2.委中-承山
誤り。下腿後面にあり、下腿三頭筋(底屈筋)への通電となります。

3.地機-三陰交
誤り。下腿内側にあり、背屈筋群ではありません。

4.足三里-下巨虚
正しい。前脛骨筋の上にあり、背屈筋群への通電に適します。

覚えるポイント

  • 下垂足=背屈不能、鶏歩、原因は深腓骨神経(総腓骨神経)の障害。
  • 背屈筋群=前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋(深腓骨神経)。
  • 前脛骨筋上の経穴=足三里、上巨虚、条口、下巨虚、豊隆
  • 総腓骨神経は腓骨頸で圧迫されやすい(陽陵泉の付近)。
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