29PM129|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例に対する生活指導で最も適切なのはどれか。「32歳の女性。頸は細く、なで肩。長時間のパソコン作業で肩こりに続き、持続性の鈍痛が後頭部に出現。仕事を休むほどではない。悪心・嘔吐、光過敏は伴わない。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
緊張型頭痛に対する生活指導を選ぶ問題です。
32歳女性、細い頸となで肩、長時間のパソコン作業、肩こりに続く持続性の鈍痛、悪心や光過敏なし、という所見から病態をつかみます。
解説
肩こりに続いて起こる持続性の鈍痛で、悪心・嘔吐や光過敏を伴わず、仕事を休むほどではないという経過は、緊張型頭痛に典型的です。片頭痛では拍動性の痛み、悪心、光過敏、日常動作での悪化がみられる点が異なります。
緊張型頭痛の背景には、頭頸部の筋の持続的な緊張と血流低下があります。細い頸となで肩という体型的な要因、長時間の同一姿勢が負担を強めています。
したがって、後頸部の筋群の筋力トレーニングを行い、頭部を支える耐久性を高めることが、根本的な生活指導として適切です。あわせて姿勢の改善、作業の合間の休憩とストレッチが有効です。
肘掛けの使用は上肢の重みを支え、頸肩の筋の負担を減らすため、控えるのではなくむしろ利用を勧めます。
入浴は全身を温めて筋の緊張と血流を改善するため、シャワーのみで済ませるより湯船につかるほうが適します。
枕を高くすると頸椎の前屈位が強まり、後頸部の筋の負担が増すため適しません。
選択肢の確認
1.パソコン作業時は肘掛けの使用を控える。
誤り。肘掛けは上肢の重みを支え、頸肩の負担を減らします。
2.後頸部の筋群の筋力トレーニングを行わせる。
正しい。頭部を支える筋の耐久性を高め、緊張型頭痛の予防につながります。
3.入浴はシャワーのみで済ませる。
誤り。湯船で全身を温めるほうが筋緊張の緩和に有効です。
4.現在より高さのある枕を使用させる。
誤り。頸椎の前屈が強まり、後頸部の負担が増します。
覚えるポイント
- 緊張型頭痛=両側性、締めつけられる持続的な鈍痛、肩こりを伴う、動作で悪化しない。
- 片頭痛=片側性で拍動性、悪心・嘔吐、光過敏、動作で悪化、前兆を伴うことがある。
- 指導=姿勢の改善、休憩とストレッチ、温める、頸部の筋力強化。
- 突然の激しい頭痛、発熱、神経症状を伴う頭痛は医療機関の受診を優先する。