29PM132第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)

次の文で示す症例で罹患神経の絞扼部位に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。「33歳の女性。主訴は右手掌の母指から環指橈側にかけての痛みとしびれ。妊娠中に発症し、出産後、家事と育児で症状が増悪し、物がつまみにくくなった。」

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

手根管症候群の病態を推定し、絞扼部位への刺鍼部位を選ぶ問題です。

33歳女性、右手掌の母指から環指橈側にかけての痛みとしびれ、妊娠中に発症、家事育児で悪化、つまみ動作の困難、という所見に注目します。

解説

母指から環指橈側にかけての手掌側のしびれは、正中神経の支配領域に一致します。妊娠中や出産後、手をよく使う状況での発症、つまみ動作の困難(母指球筋の筋力低下)という経過は、手根管症候群に典型的です。

手根管は、手根骨がつくる溝と、その上を覆う屈筋支帯によって囲まれたトンネルで、ここを正中神経と屈筋腱が通ります。屈筋支帯は、橈側では舟状骨結節と大菱形骨結節(橈側手根隆起)に、尺側では豆状骨と有鈎骨鈎(尺側手根隆起)に付着します。

したがって、絞扼部位である手根管に対応する刺鍼部位は、橈側手根隆起と尺側手根隆起の間となります。

「肘頭と上腕骨内側上顆の間」は肘部管で尺骨神経、「肘頭と上腕骨外側上顆の間」は肘外側部、「豆状骨と有鈎骨鈎の間」はギヨン管で尺骨神経の絞扼部位です。

選択肢の確認

1.肘頭と上腕骨外側上顆の間
誤り。肘の外側であり、正中神経の絞扼部位ではありません。

2.肘頭と上腕骨内側上顆の間
誤り。肘部管であり、尺骨神経の絞扼部位です。

3.橈側手根隆起と尺側手根隆起の間
正しい。手根管に相当し、正中神経の絞扼部位です。

4.豆状骨と有鈎骨鈎の間
誤り。ギヨン管であり、尺骨神経の絞扼部位です。

覚えるポイント

  • 手根管症候群=正中神経の絞扼、母指から環指橈側のしびれ、母指球の萎縮、猿手。
  • 誘発検査=ファレンテスト、ティネル徴候
  • 手根管=手根骨と屈筋支帯で囲まれ、正中神経と屈筋腱が通る。
  • ギヨン管症候群=尺骨神経の絞扼、小指側のしびれと骨間筋の萎縮。
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