29PM134第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)

次の文で示す症例の拘縮がみられる筋に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。「73歳の女性。主訴は左股関節の痛み。3か月前から痛みがひどくなった。エックス線検査にて軟骨下骨の硬化、骨棘形成がみられた。トーマステストは陽性、トレンデレンブルグ徴候とエリーテストは陰性。」

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

変形性股関節症に伴う屈曲拘縮を読み取り、拘縮した筋への局所治療穴を選ぶ問題です。

73歳女性、左股関節痛、軟骨下骨の硬化と骨棘形成、トーマステスト陽性、トレンデレンブルグ徴候とエリーテスト陰性、という所見を整理します。

解説

軟骨下骨の硬化と骨棘形成は変形性股関節症の画像所見です。

トーマステストが陽性であることは、股関節の屈曲拘縮があることを示します。仰臥位で反対側の股関節を強く屈曲させたとき、患側の大腿が持ち上がる所見です。

一方、エリーテストが陰性であることは、大腿直筋の短縮がないことを示します。したがって、屈曲拘縮の原因として残るのは腸腰筋です。トレンデレンブルグ徴候が陰性であることは中殿筋の機能が保たれていることを示します。

衝門は足の太陰脾経の経穴で、鼠径部、鼠径溝、大腿動脈拍動部の外方に取ります。この部位は腸腰筋が骨盤から大腿へ抜けていくところにあたり、腸腰筋への局所治療穴として適切です。なお、この付近には大腿動静脈と大腿神経があるため、刺鍼には十分な注意が必要です。

居髎は中殿筋や小殿筋、秩辺は大殿筋、髀関は大腿直筋に関係する部位です。

選択肢の確認

1.居髎
誤り。腸骨稜と大転子の間にあり、中殿筋や小殿筋に関係します。

2.衝門
正しい。鼠径部にあり、腸腰筋への局所治療穴として適切です。

3.秩辺
誤り。殿部にあり、大殿筋に関係します。

4.髀関
誤り。大腿前面にあり、大腿直筋に関係します。エリーテスト陰性のため対象になりません。

覚えるポイント

  • トーマステスト=股関節屈曲拘縮(腸腰筋)、エリーテスト=大腿直筋の短縮。
  • トレンデレンブルグ徴候=中殿筋の機能不全。
  • 衝門=鼠径部、大腿動脈拍動部の外方。腸腰筋の走行部位。
  • 鼠径部には大腿動静脈と大腿神経があり、刺鍼には慎重な配慮が必要。
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