29PM136|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す症例の罹患筋に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。「20歳の男性。右利き投手。オーバースロー投球時のコッキング期に右肩峰の前下方に痛みが出る。インピンジメントテスト陽性。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**投球障害肩(インピンジメント症候群)**の罹患筋を推定し、その筋への刺鍼部位を選ぶ問題です。
20歳男性、投手、コッキング期、右肩峰の前下方の痛み、インピンジメントテスト陽性、という所見に注目します。
解説
インピンジメントテストが陽性で、肩峰の前下方に痛みが出ることは、肩峰と上腕骨頭の間で腱板や肩峰下滑液包が挟み込まれていることを示します。ここを通るのは棘上筋腱であり、腱板の中で最も障害されやすい部位です。
秉風は手の太陽小腸経の経穴で、肩甲部の棘上窩の中央に取ります。棘上窩には棘上筋があるため、棘上筋への局所治療穴として最も適切です。
肩貞は小腸経の経穴で、腋窩横紋後端の上方1寸にあり、大円筋や上腕三頭筋に関係します。
天宗は小腸経の経穴で棘下窩の中央にあり、棘下筋に関係します。
肩外兪は小腸経の経穴で、第1胸椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方3寸にあり、肩甲挙筋などに関係します。
選択肢の確認
1.秉風
正しい。棘上窩にあり、棘上筋への刺鍼部位として適切です。
2.肩貞
誤り。腋窩横紋後端の上方にあり、大円筋などに関係します。
3.天宗
誤り。棘下窩にあり、棘下筋に関係します。
4.肩外兪
誤り。肩甲骨内側上部にあり、肩甲挙筋などに関係します。
覚えるポイント
- 棘上筋腱は腱板の中で最も損傷しやすく、インピンジメントの中心となる。
- 秉風=棘上窩の中央、曲垣=棘上窩の内側端、天宗=棘下窩の中央。
- 腱板=棘上筋(外転)、棘下筋・小円筋(外旋)、肩甲下筋(内旋)。
- 有痛弧(ペインフルアークサイン)は肩関節外転60度から120度で痛む所見。