29PM142|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「65歳の男性。1か月前から腰下肢のだるさがあり、最近では耳鳴りが断続的に起こる。舌は紅、脈は細数を認める。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
腎陰虚の病証を読み取り、治療方針を選ぶ問題です。
65歳男性、腰下肢のだるさ、断続的な耳鳴り、舌は紅、脈は細数、という所見を統合します。
解説
腰や下肢のだるさは腎の虚を示す代表的な所見です。腰は腎の府とされ、腎は骨を主るためです。耳鳴りも、腎が耳に開竅することから腎の失調を示します。
さらに、舌が紅く、脈が細数であることは、陰液が不足して虚熱が生じている状態、すなわち陰虚を示します。
以上をまとめると腎陰虚の病証であり、治療方針は腎陰を補うことになります。太渓、腎兪、照海、三陰交などが用いられます。
肺陰虚では乾いた咳、口咽の乾き、午後の微熱が中心となり、この症例の腰下肢の症状は説明できません。
肝陽は亢進するものであって補う対象ではなく、肝陽上亢に対しては平肝潜陽を行います。
脾陽虚では冷え、下痢、食欲不振が中心となり、舌が紅く脈が細数という熱の所見とは合いません。
選択肢の確認
1.肺陰を補う。
誤り。乾咳や口咽の乾燥が中心の病証であり、この症例には合いません。
2.腎陰を補う。
正しい。腰下肢のだるさ、耳鳴り、舌紅、脈細数から腎陰虚と判断されます。
3.肝陽を補う。
誤り。肝陽は亢進が問題となるもので、補う対象ではありません。
4.脾陽を補う。
誤り。冷えや下痢が中心の病証であり、熱の所見と合いません。
覚えるポイント
- 腎陰虚=腰膝がだるい、耳鳴り、めまい、ほてり、盗汗、舌紅、脈細数。
- 腰は腎の府、腎は耳に開竅する。
- 陰虚の共通所見=舌質紅、少苔、脈細数、五心煩熱。
- 腎陰を補う代表穴=太渓、腎兪、照海、三陰交。