29PM144|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「36歳の男性。主訴は焦燥感。仕事の重圧によりイライラする。最近は動悸があり、寝付きが悪い。顔が赤く、便秘である。舌尖は紅、脈は数有力を認める。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
心火亢盛の病証を読み取り、治療方針を選ぶ問題です。
36歳男性、焦燥感、仕事の重圧によるイライラ、動悸、寝付きが悪い、顔が赤い、便秘、舌尖は紅、脈は数有力、という所見を統合します。
解説
動悸と不眠は心の失調を示します。心は血脈を主り、**神志(精神活動)**を主るためです。
顔が赤い、便秘、脈が数で有力であることは、実の熱があることを示します。舌尖が紅いことは特に重要で、舌尖は心に配当されるため、心の熱を示す所見です。
これらをまとめると心火亢盛(心火上炎)の病証であり、治療方針は心火を瀉すことになります。実熱であるため瀉法を用います。
肝陰を補うのは肝陰虚に対する方針で、この症例は実熱が中心です。脾陽を補うのは冷えや下痢を伴う脾陽虚に対する方針です。肺の痰湿を除くのは咳や痰を主とする病証に対する方針であり、いずれも合いません。
選択肢の確認
1.肝陰を補う。
誤り。虚証に対する方針であり、この症例の実熱には合いません。
2.心火を瀉す。
正しい。動悸、不眠、顔面紅潮、舌尖紅、脈数有力から心火亢盛と判断されます。
3.脾陽を補う。
誤り。冷えや下痢を伴う病証に対する方針です。
4.肺の痰湿を除く。
誤り。咳や痰が主症状の場合の方針です。
覚えるポイント
- 心火亢盛=動悸、不眠、焦燥、顔面紅潮、口内炎、舌尖紅、脈数有力。
- 心は神志を主り、舌に開竅する。舌尖は心に配当される。
- 実熱には瀉法、虚熱(陰虚)には陰を補う。
- 心の代表穴=神門、少府、労宮、内関。