29PM150|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対して十二刺の刺法に基づき治療する場合、刺鍼部位の指標となるのはどれか。「足先の強い冷えを感じ、ときには腰まで冷えが上ってくる。下痢をしやすい。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
十二刺のうち、寒による症状に用いる刺法を選び、その刺鍼部位の目印を答える問題です。
足先の強い冷え、腰まで上る冷え、下痢しやすい、という記述から病態を考えます。
解説
足先から強く冷え、その冷えが上へ及び、下痢しやすいという状態は、陽気が末梢まで届かない寒厥として理解されます。
十二刺のうち、陰刺は左右同時に刺す方法で、寒厥に用いるとされます。具体的には、足の少陰腎経の太渓に左右同時に刺すとされています。
太渓は腎経の原穴で、足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部に取ります。この部位には後脛骨動脈が走行しており、その拍動が取穴の目印となります。したがって刺鍼部位の指標は後脛骨動脈拍動部です。
大腿動脈拍動部は鼠径部(衝門付近)、膝窩動脈拍動部は膝窩(委中付近)、足背動脈拍動部は足背(衝陽付近)の目印であり、いずれも太渓の目印ではありません。
選択肢の確認
1.大腿動脈拍動部
誤り。鼠径部の目印であり、衝門などの取穴に用います。
2.膝窩動脈拍動部
誤り。膝窩の目印であり、委中の部位に関係します。
3.後脛骨動脈拍動部
正しい。太渓の取穴の目印であり、陰刺で用いる部位にあたります。
4.足背動脈拍動部
誤り。衝陽の取穴の目印です。
覚えるポイント
- 陰刺=左右同時に刺す、寒厥に用いる(太渓)。
- 太渓=腎経の原穴、内果尖とアキレス腱の間、後脛骨動脈拍動部が目印。
- 拍動部を目印とする経穴=衝陽(足背動脈)、太渓(後脛骨動脈)、太衝、人迎(総頸動脈)。
- 動脈拍動部への刺鍼は、拍動を避けて慎重に行う。