29PM151|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「45歳の女性。主訴は倦怠感。1か月前より強くなった。寒がりで、動作が緩慢である。食欲低下、便秘、月経過多、徐脈を認める。」最もみられる身体所見はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
甲状腺機能低下症を推定し、身体所見を選ぶ問題です。
45歳女性、倦怠感、寒がり、動作緩慢、食欲低下、便秘、月経過多、徐脈、という所見を統合します。
解説
寒がり、動作が緩慢、便秘、徐脈、月経過多という組合せは、代謝が全体に低下した状態を示し、甲状腺機能低下症に典型的です。原因として最も多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)で、中年女性に多く発症します。
このとき身体所見としてみられるのが、びまん性の甲状腺腫による頸部腫脹です。橋本病では甲状腺がびまん性に硬く腫大します。
体重は、代謝低下と粘液水腫により増加します。減少ではありません。
浮腫はみられますが、皮下にムコ多糖が蓄積して生じる粘液水腫であり、指で押しても圧痕が残らないのが特徴です。心不全や低アルブミン血症による圧痕性浮腫とは異なります。
深部腱反射は、収縮後の弛緩相が遅延するのが特徴で、亢進ではありません。
選択肢の確認
1.体重減少
誤り。代謝低下により体重は増加します。
2.頸部腫脹
正しい。びまん性の甲状腺腫による頸部の腫脹がみられます。
3.圧痕が残る浮腫
誤り。粘液水腫であり、圧痕は残りません。
4.深部反射亢進
誤り。弛緩相の遅延が特徴で、亢進はしません。
覚えるポイント
- 甲状腺機能低下症=寒がり、体重増加、便秘、徐脈、動作緩慢、皮膚乾燥、眉毛外側の脱落。
- 浮腫は圧痕を残さない粘液水腫。
- 深部腱反射は弛緩相が遅延する。
- 最多の原因は橋本病で、中年女性に多い。