29PM153|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「72歳の男性。主訴は頻尿。難聴がある。トイレは我慢できるが、夜間に少量の尿失禁があり、前立腺肥大症と診断された。以前から腰が冷えてだるい。舌は淡、脈は弱を認める。」病態として最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
尿失禁の分類を問う問題です。
72歳男性、前立腺肥大症、トイレは我慢できる、夜間に少量の尿失禁、という所見から病態を判断します。
解説
溢流性尿失禁は、尿の排出路が閉塞して膀胱に大量の残尿がたまり、あふれるようにして少量ずつ漏れ出るものです。前立腺肥大症による下部尿路閉塞が代表的な原因です。この症例は、前立腺肥大症があり、尿意は我慢できる(切迫感がない)にもかかわらず少量の失禁がみられることから、溢流性尿失禁に一致します。
切迫性尿失禁は、急に強い尿意が起こって我慢できずに漏れるもので、過活動膀胱でみられます。この症例は「トイレは我慢できる」とあるため合いません。
反射性尿失禁は、脊髄損傷などにより膀胱が反射的に収縮して、尿意を感じないまま漏れるものです。
腹圧性尿失禁は、咳、くしゃみ、重い物を持つなど腹圧がかかったときに漏れるもので、骨盤底筋の緩みにより中高年女性に多くみられます。
なお、溢流性尿失禁では尿閉や水腎症、腎機能障害につながることがあるため、医療機関での評価が必要です。
選択肢の確認
1.溢流性尿失禁
正しい。下部尿路閉塞による残尿があふれ出るもので、前立腺肥大症が代表的な原因です。
2.切迫性尿失禁
誤り。急な強い尿意を我慢できずに漏れるもので、この症例には合いません。
3.反射性尿失禁
誤り。脊髄損傷などで尿意を伴わずに反射的に排尿されるものです。
4.腹圧性尿失禁
誤り。腹圧上昇時に漏れるもので、中高年女性に多くみられます。
覚えるポイント
- 溢流性=閉塞による残尿があふれる。前立腺肥大症が代表。
- 切迫性=急な強い尿意で我慢できない。過活動膀胱。
- 腹圧性=咳やくしゃみで漏れる。骨盤底筋の緩み、女性に多い。
- 反射性=脊髄損傷などで尿意を伴わない。