29PM156|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「24歳の女性。月経開始から2日間ほど月経痛が激しく、吐き気がある。腰痛もあるが、特に下腹部痛が強く憂うつになる。不正性器出血や月経周期の異常はなく、器質的な障害もない。」痛みの原因となっている器官名と同名の腧穴に刺鍼する場合、その取り方として正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
痛みの原因器官と同名の奇穴を思い出し、その取穴部位を答える問題です。
月経痛の原因となっている器官は子宮であることから、奇穴の子宮を考えます。
解説
月経痛は子宮の平滑筋の過剰な収縮によって生じます。したがって、原因となっている器官名と同名の腧穴は奇穴の子宮です。
子宮は、下腹部、中極の外方3寸に取る奇穴で、月経困難症、月経不順、不妊、子宮下垂などを主治とします。
中極は任脈の経穴で、臍中央の下方4寸、恥骨結合上際にあります。その外方3寸ということになります。
なお、関元の外方2寸には胃経の水道、中極の外方2寸には胃経の帰来があり、いずれも下腹部の経穴ですが子宮とは異なります。関元の外方5分の位置は腎経の経穴の走行にあたります。
下腹部への刺鍼では、膀胱が充満していると損傷の危険があるため、排尿を済ませてから施術することが望まれます。妊娠の可能性がある場合の下腹部や腰仙部への刺激にも配慮が必要です。
選択肢の確認
1.関元の外方5分
誤り。この位置は腎経の経穴の走行にあたります。
2.関元の外方2寸
誤り。この位置には胃経の水道があります。
3.中極の外方2寸
誤り。この位置には胃経の帰来があります。
4.中極の外方3寸
正しい。奇穴の子宮の取穴部位です。
覚えるポイント
- 子宮(奇穴)=中極の外方3寸、月経困難症や月経不順に用いる。
- 中極=臍中央の下方4寸(膀胱の募穴)、関元=臍中央の下方3寸(小腸の募穴)。
- 帰来=中極の高さで前正中線の外方2寸(胃経)。
- 下腹部への刺鍼は排尿後に行い、膀胱の損傷に注意する。